【Movie】ホンダの燃料電池車「FCX」に乗る

2002.12.06 自動車ニュース
 
【Movie】ホンダの燃料電池車「FCX」に乗る

【Movie】ホンダの燃料電池車「FCX」に乗る

2002年12月5日、東京港区は明治記念館で、ホンダの燃料電池車「FCX」のプレス向け試乗会が開かれた。自動車ジャーナリスト河村康彦に、『webCG』取材班が同行、神宮外苑付近を走行した。


「FCX」は、試乗会に先立つ12月2日、トヨタの燃料電池車「FCHV」(SUV「クルーガー」がベース)とともに“世界初の乗用公用車”として内閣府に納車された。FCXは同日、北米はカリフォルニア州ロサンジェルス市庁にも納入されている。
【スペック】
ホンダFCX(1速固定減速比):全長×全幅×全高=4165×1760×1645mm/ホイールベース=2530mm/車重=1680kg/駆動方式=FF/交流同期電動機(永久磁石型)(82ps、27.7kgm)
 
【Movie】ホンダの燃料電池車「FCX」に乗る

■FCX概要

今回、試乗に供された「ホンダFCX」は、1999年9月に公開された実験車「FCX-V1」から数えて、いわば5代目。350気圧の高圧水素タンクに156.6リッターの水素を充填、カナダはバラード社製の燃料電池スタックを介して、水素とポンプで圧送された空気(酸素)から電気を取り出して動力源とする。
最高出力82ps、最高速度150km、355kmの航続距離が謳われる。

ボディは3ドア。燃料電池ユニットを床下、大小2ツの高圧水素タンクを後席の下に収納する。FCXの特徴は、「ウルトラキャパシタ」と呼ばれる大容量のコンデンサを、リアバルクヘッドの背後(トランクルームの奥)に搭載すること。燃料電池からの電力供給の遅れを、キャパシタから瞬時に電気を放出することで補う。いわば“電気ターボ”だ。一方、減速時には、通常「熱」として放出されるエネルギーを回収、格納することができる(回生機能)。通常のバッテリーと比較して内部抵抗が少なく、電圧調整のためのコンバーターが不要のためシステムをシンプルにできる、とホンダは主張する。

■(緊急寄稿)シビックをちぎってしまう!!

ホンダ「FCX」に乗った。「世界で初めての乗用公用車として内閣府に納車された」と話題の、あの燃料電池車である。プレス向けの試乗会場はなぜか東京都心にある和風結婚式場の「明治記念館」。実はここはホンダのお膝元。「試乗会中は日に2、3回燃料補給が必要になる」というFCXにとって、このクルマ用の特設燃料補給基地(水素ステーション)のあるホンダ本社(=青山界隈)を離れるわけにはいかなかったのである。

というわけで、試乗希望者殺到のために夜の帳が降りてから東京の街に繰り出したFCXは、アクセルONと共に威勢良く走り出す。最高出力は82ps相当と一般の1.3リッターカー並ながら、最大トルクは27.7kgmと2.5リッターカーも顔負け。右足にちょっと力を込めれば周りのクルマがみるみるミラーへと収まるだけでなく、「念のために」と伴走についたシビックもちぎってしまう。そんな場面でもキャビン内はセルシオ以上の静粛性だ。

こんなクルマ、ぼくは本当に欲しいと思った!

(文=河村康彦)

FCXの開発にたずさわった、本田技術研究所の上席研究員、川口祐治氏にお話を伺った。

【FCXはどんなクルマ?】

(撮影=カネヨシ/編集=webCGアオキ)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

FCXクラリティの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事 ホームへ戻る