トヨタとホンダ、燃料電池車を限定発売

2002.12.04 自動車ニュース

トヨタとホンダ、燃料電池車を限定発売

トヨタ自動車と本田技研工業は、2002年12月2日、燃料電池車の市販第1号車を中央官庁に納車。それを記念したセレモニーが首相官邸で開かれた。


【写真上】首相官邸で行われた納車式に出席した、小泉純一郎 内閣総理大臣(左)と、吉野浩行 本田技研工業社長
【写真下】トヨタ独自の燃料電池スタック。ホンダは、燃料電池開発の世界をリードするカナダのバラード・パワーシステム社製のものを使う

水素と酸素を化学反応させ電力を発生させる燃料電池は、ガソリンに代わる次世代のクリーンなエネルギー源として注目を集めている。

今回トヨタがリース販売したのは、市販SUV「クルーガーV」ベースの「FCHV(Fuel Cell Hybrid Vehicle)」(5人乗り)。高圧水素タンクに貯蔵された純水素を燃料に、トヨタ独自の燃料電池スタックで最大90kWの電力を発生。パワーユニットは永久磁石式同期型モーターで、最大出力109ps、最大トルク26.5kgmをもたらす。パフォーマンスは、最高速度155km/h、航続距離300kmという。
リース先は、内閣官房、経済産業省、国土交通省と環境省の4ヶ所。30ヶ月のリース料は月120.0万円で、1年間に日米で20台を販売する予定という。


ホンダ「FCX」

一方のホンダは、日本に加えて米国カリフォルニア州のロサンジェルス市庁にも同時に納車。4人乗りの「FCX」は、350気圧の水素タンクと、78kWを発するバラード・パワーシステム社製の燃料電池スタック、82psと27.7kgmのホンダ製交流同期電動モーターを搭載。最高速150km/h、航続距離は355kmだ。
向こう2、3年の間に、やはり日米両市場に30台程度をリリースする計画という。

世界の自動車メーカーの命運を握っているといわれる燃料電池車。今回、トヨタとホンダは、自社技術の宣伝という意味合いを込めて、先陣を切って限定で“市販”に踏み切ったと思われる。本格的な市販化には、さらなる技術の進歩、サポート体制、インフラ整備など、クリアすべきハードルは多い。

(webCG 有吉)

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