ホンダ、IRL用エンジンの初テストを成功

2002.11.16 自動車ニュース

ホンダ、IRL用エンジンの初テストを成功

2002年11月8日ホンダはマイアミ・ホームステッド・スピードウェイにおいて、IRL用V8エンジン「HI3R」の初走行テストを無事完了したと発表した。

2002年の序盤に、「アメリカン・ホンダ・モーター」は、2003年からIRL参戦計画を発表した。IRLとは、いわゆる「インディカーレース」が、「CART」(Championship Auto Racing Teams)と「IRL」(Indy Racing League)に分裂した際、「インディアナポリス500マイルレース」を頂点とするレーシングシリーズとして1996年に発足したもの。CARTが市街地やサーキットでの走行があるのに対し、IRLは全戦オーバルコースの超高速バトルで争われ、平均時速は360km/hにも達する。

アメリカでのレース活動を行うホンダの子会社である「ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント」(HPD)は、2001年10月、CARTへの参戦を2002年シーズンをもって終了すると発表した。理由はCARTが2003年より3.5リットル自然吸気エンジンを採用し、ホンダではそのエンジンを開発する時間的な余裕がないからとされる。

1994年以来、ホンダはCARTにおいての5年連続のドライバーズ・チャンピオンシップと3度のマニュファクチャラーズ・チャンピオンシップを獲得している。しかし、2002年度は、マニュファクチャラーズもドライバーズタイトルもトヨタにさらわれた。

ホンダはIRL挑戦にあたって、「イルモア・エンジニアリング」をテクニカルパートナーとして、2003年シーズン用のIRLエンジンの開発及び製造について共同で行う契約を交わした。HPDとイルモア・エンジニアリング及びホンダエンジンを供給する「アンドレッティグリーンレーシング」は、2002年11月7日マイアミ・ホームステッド・スピードウェイでインディ・レーシング・リーグ(IRL)用V8エンジン「HI3R」の初走行テストを行った。大きなトラブルはなかったという。

2日間のテストで、イギリス人ドライバーのダン・ウェルドン(24歳:2002シーズンに、シカゴランド・スピードウェイでIRLデビュー)はアンドレッティ・グリーン・レーシングチームによって準備された2002年型のダラーラ製IRLマシンへHI3Rエンジンを搭載し、1周1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースを実戦さながらのラップタイムで走った。目立ったトラブルはなく、合計400マイル(約560km)以上を走行した。ホンダHI3Rエンジンについては、今後のオフシーズン中のテストが行われたあと、来年3月2日(日)にマイアミ・ホームステッド・スピードウェイで開催される、2003年IRL開幕戦で実戦デビューする予定である。

(文=webCG武政)

 
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