三菱、新型「コルト」発表

2002.11.11 自動車ニュース
 

三菱、新型「コルト」発表

2002年11月11日、三菱自動車は、「まじめまじめまじめコルト」のキャッチフレーズを掲げて開発した新型コンパクトモデル「コルト」を発表した。販売開始は11月16日。1.3または1.5リッター直4エンジンを搭載した5ドアハッチで、価格は、1.3リッターモデルが104.3万円、1.5リッターモデルが116.3万円からとなる。


上:コルト1.3「エレガンス・バージョン」:全長×全幅×全高=3870×1680×1550mm/ホイールベース=2500mm/車重=1030kg/駆動方式=FF/1.3リッター直4DOHC16バルブ(90ps/5600rpm、12.3kgm/4250rpm)
下:コルト600と。
 

■手堅いコンパクトモデル

「企業としての存続がかかる」とささやかれる三菱のニューモデルは、1962年の「コルト600」以来、70年代の「コルトギャランGTO」まで続いた懐かしの名前を復活させての登場となった。「まじめまじめまじめコルト」のキャッチフレーズとともに、欠陥車の組織的隠蔽という信じがたい不祥事で失った消費者の信頼と、ブランドイメージの回復を願ってのネーミングであることは想像に難くない。

新型コルトのボディデザインは、ダイムラークライスラーから来た注目のデザイナー、オリビエ・ブーレイが監修、「ワンモーションフォルム」と呼ばれるシンプルな造形をとる。ボディサイズは、全長×全幅×全高=3870(+40)×1680(+5)×1550(+25)mm(カッコ内は、ホンダ・フィットとの比較)。ブランニューのプラットフォームは、2500(+50)mmのホイールベースをもつ。フロントバンパーからリアエンドまで、フロア左右を縦断する骨組み「ストレートフレーム」をもつのが特徴で、もちろん、衝突安全性の向上が目的である。このブランニュープラットフォームは、次期スマートにも使われる、とウワサされる。



 

搭載されるエンジンは、1.3リッター(90ps、12.3kgm)と1.5リッター(98ps、13.5kgm)の2種類。いずれも連続可変バルブタイミング機構を備えたMIVECエンジンで、 DOHC16バルブのヘッドメカニズムをもつ。組み合わされるトランスミッションはCVTのみ。従来はエンジンと別個にコントロールされていたが、スロットルバルブの電制化にあたり、動力系が統合制御できるようになったのがジマンだ。駆動方式は、当面はFF(前輪駆動)だけだが、おって4WDが加わる予定である。

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リアはコンベンショナルなトーションビーム式となる。コイルとダンパーは別体となり、ラゲッジルームへの侵入が最小限に抑えられた。


ウオーム内装
 

■販売システムで差別化

失敗が許されないモデルとして、手堅くまとめられたコルトであるが、投入されるマーケットは、「トヨタ・ヴィッツ」、「ホンダ・フィット」、「日産マーチ」、そして「マツダ・デミオ」などがひしめく、現在、最もホットなカテゴリーである。
そこで、ハードウェア以上に、他車との差別化を狙うのが、CFC(Customer Free Choice)と呼ばれる受注システムだ。これは、「スタンダード」こと“素のコルト”から、内外装、エンジン、ホイール、シート、オーディオ類……と、お客様に必要な装備を自由に選んでいただく、というのがコンセプト。しかしそれではあまりに煩雑に過ぎる、と思うユーザーのためには、推奨パッケージとして、「エレガント」「カジュアル」「スポーツX」の3種類が用意され、それぞれさらにオプションを追加したり、逆に要らない装備を省くことができる。


クール内装
 

内装は、ブルー基調の「クール」とブラウンをベースにした「ウォーム」から選べる。シートは前後席ともベンチ風とセパレートタイプが選べる。左右個別のスライドはもちろん(後席セパレートタイプを選んだ場合)、背もたれを前に倒したリアシートを、座面前端を軸に前席背もたれ後ろに跳ね上げて、荷室を拡大することも可能だ。助手席には、座面の下に、500mリットルのペットボトル5本を収納できるスペースが用意された。後席には、全車ISOFIX対応型チャイルドシート固定用バーが付く。

安全装備としては、前席ダブルエアバッグを標準、サイド&カーテンエアバッグを全車オプション装備として設定。電子制御で制動力を前後に配分する「EBD」を搭載したABS(ブレーキアシスト付き)が全車に備わる。

(webCGアオキ)

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