「インディジャパン」、開催要項発表される

2002.11.07 自動車ニュース

「インディジャパン」、開催要項発表される

2003年4月11日から13日にかけて、栃木県はツインリンクもてぎで開催されるインディ・レーシング・リーグ(IRL)公式戦「ブリヂストン・インディ・ジャパン300マイル」の記者発表会が、2002年11月6日、都内のホテルで行われた。トニー・ジョージIRL代表、2002年のシリーズチャンピオン、サム・ホーニッシュJr.らが来日し、シリーズ初の海外レースに向けた抱負などを語った。

■IRL初の海外レース

1996年にアメリカで始まったIRLにとって、2003年の第3戦「ブリヂストン・インディジャパン300マイル」は初の海外レース。またツインリンクもてぎの1.5マイル・オーヴァルコースにとっては“唯一の”ビッグイベントとなる。

ツインリンクもてぎのオーナーであるホンダは、2002年をもってライバルのCARTから撤退、来シーズンからIRLへ参戦すると表明した。これにあわせ、1998年から5年間続いた日本でのCARTレースは、「インディアナポリス500」を頂点とする全戦オーヴァルのフォーミュラシリーズ、IRLの公式戦にとって代わることになった。

レース日程は、2003年4月11日(金)のフリー走行で幕を開け、翌12日に1台ずつ計測する予選、13日の日曜日に決勝レースを迎える。土曜日に決勝を開いていたCARTとは異なるスケジュールだ。また距離は、周回数がCARTの201周から1周減り200周になったことで、ぴったり300マイル(約480km)となった。

レース中の平均時速は200マイル(320km/h)オーバー、最高速350km/h、ピットストップは3から4回と想定される。

チケットは、2002年11月9日に先行予約開始。前売り券は、大人で6000円から1万9000円。4歳から高校生までは、1000円から7000円で観戦できる。プライス(とくに子供)を抑えて、家族連れなどより多くの観客を呼びこみたいと、ツインリンクもてぎはいう。

■2003年は話題の年

来シーズンは、ホンダエンジンに加え、2002年のCARTマニュファクチャラーズチャンピオン、トヨタもエンジンサプライヤーとしてエントリー。さらに、現CARTドライバーの高木虎之介も参戦を表明。またCARTの名ドライバー、マイケル・アンドレッティが、自らの名を冠したチームを結成し、ダリオ・フランキッティ、トニー・カナーンらトップ選手とともに“集団移籍”するなど、話題豊富な年になる。

知名度としては、F1やCARTに劣るIRLだが、もてぎでのレース開催を含め、日本で注目される要素は、揃ったといえる。

■接戦とコスト管理

ジョージ代表は、アメリカ国外で初めてレースを行うことについて、「(シリーズ開始から7年が経ち)IRLも成熟期を迎えた。ここで海外レースを開催し、シリーズのさらなる向上を図るつもりである」と説明した。

また、2002年を振り返り、「15戦で9人ものウィナーが誕生した。2年連続チャンピオンとなったホーニッシュJr.は、タイトルを最終戦の最終ラップで決めた」とも語り、接戦がIRLシリーズの大きな魅力であるとした。

IRLは、参戦費用の高騰を避けるため、徹底したコスト管理を実施している。例えばエンジンメーカーは、前年度中にIRLに設計図を提出。承認を得た後は、主要部品に変更を加えることができない。またエンジン、シャシーとも、2003年から2005年まで3年間、同じものと使わなければならないなど、細かな取り決めがある。

モータースポーツの頂点を謳うF1は、接戦とコスト管理に悩んでいる。IRLは、いわばその対極に位置するカテゴリーだ。モータースポーツの様々なあり方を考える上でも、IRLの日本開催は歓迎すべき出来事といえよう。

(webCG 有吉)

「インディジャパン」:
http://www.indyjapan.com

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徹底したファンサービスはアメリカン・モータースポーツの基本。サインを待つ長蛇の列の先にいるのは、サラ・フィッシャー。もてぎでも、同じような光景が見られるはずだ

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IRLの魅力のひとつが接戦。2002年のチャンピオン、ホーニッシュJr.は、最終戦の最終ラップでようやくタイトルをつかんだ。
かたやF1では、6戦も残した時点でミハエル・シューマッハーがワールドチャンピオンになった。その後テレビ視聴率が急激に落ち込んだことは、想像に難くない

IRLの魅力のひとつが接戦。2002年のチャンピオン、ホーニッシュJr.は、最終戦の最終ラップでようやくタイトルをつかんだ。かたやF1では、6戦も残した時点でミハエル・シューマッハーがワールドチャンピオンになった。その後テレビ視聴率が急激に落ち込んだことは、想像に難くない

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