ダ・マッタ、F1へ!

2002.11.05 自動車ニュース

ダ・マッタ、F1へ!

トヨタのF1プログラムを運営するトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)は、2002年11月5日、2002年のCARTチャンピオン、クリスチアーノ・ダ・マッタとドライバー契約を結んだと発表した。契約期間は2003年から2年。既に発表されていたオリヴィエ・パニスとともに、2年目以降のトヨタF1のステアリングを握る。

29歳のブラジル人、ダ・マッタは、1999年からトヨタエンジンユーザーとしてCARTシリーズに参戦。2002年は、名門チームのニューマン・ハースに所属し、最多連勝記録タイの4連勝を飾るなど活躍を見せ、10月の第16戦で初のドライバーズタイトルを獲得した。最終戦を残した18戦で7勝、あと1勝でシーズン最多勝記録達成となる。

ダ・マッタF1入りの最初の一歩は、2002年5月に仏ポールリカール・サーキットで行われた“F1体験テスト”まで遡る。CARTでトヨタエンジンを駆るダ・マッタと高木虎之介が参加し、ダ・マッタは好タイムをマーク。関係者の目にとまるようになり、以来、2003年シーズンのシートの最有力候補として噂されてきた。

BARホンダから、ベテランのパニスが移籍してくることが発表されたのが8月28日。もうひとりが明らかになるまで時間がかかったのは、ダ・マッタとの契約がまだ残っているニューマン・ハースとの調整のためだったといわれている。

ダ・マッタは、以下のように抱負を語った。
「私は、“CARTドライバーズチャンピオンの獲得”という自分の目標のひとつを達成した。目標に向かって共に戦ってきたカール・ハース、ポール・ニューマン、そしてニューマン・ハース・レーシングの皆のサポート、ハードワークそして功績に対し、大変感謝の気持ちで一杯だ。今、次のチャレンジへの準備が整った。パナソニック・トヨタ・レーシングに加わることができ、とても嬉しく思っている。これまで培ってきたトヨタとの協力関係を、さらに発展させる意義は大きい。トヨタとともに世界最高峰のF1の世界に入ることは、特別な意味を持つ」

【クリスチアーノ・ダ・マッタ】
1973年9月19日、ブラジル・ベロホリゾンテ生まれの29歳。フルネームは、クリスチアーノ・モンテイロ・ダ・マッタ(Cristiano Monteiro da Matta)。身長は1m65cmと“ジョッキーサイズ”。今は祖国を離れ、フロリダ州マイアミに住む。独身。
1990年からブラジルのゴーカートシリーズに参戦し、数々のチャンピオンを獲得。1995年に渡英し、英国F3選手権で1勝をあげランキング8位。翌年国際F3000選手権を8位で終えた後、再び大西洋を越えてアメリカへ。
1997年にインディライツ選手権に参戦開始、翌年同シリーズのチャンピオンとなり、1999年からCARTで戦ってきた。
2003年、CARTチャンプからGPドライバーとなったジャック・ヴィルヌーヴ、ファン・パブロ・モントーヤらと同じフィールドで、新たな戦いに挑む。
ちなみに父トニーニョは、30年にわたりレースに関わり、ブラジル・ツーリングカー・チャンピオンを14回も獲得しているドライバーである。

(文=webCG 有吉/写真=トヨタ自動車)

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