スバル「インプレッサ」シリーズをマイナーチェンジ

2002.11.01 自動車ニュース
 

スバル「インプレッサ」シリーズをマイナーチェンジ

2000年8月にフルモデルチェンジして2代目となったスバル「インプレッサ」のセダンとワゴンに、マイナーチェンジが施された。大きく変わったのはフロントまわりのデザイン。加えて、エンジンの中低速トルク向上やシャシー剛性アップなど、変更は多岐にわたる。販売開始は、2002年11月1日から。


写真上:「インプレッサ WRX STi」
写真下:「インプレッサ ワゴン」のリアビュー
 

■フロントマスクを一新

デザイン面では、従来の「丸目」が不評だったからか(?)、全グレードのフロントまわりを一新。バンパー、フード、ヘッドランプ、そしてフェンダーを新意匠とし、彫りの深いアグレッシブな顔へと変身した。またエンジンフード前端を下げ、バンパーとともにスラントを強めたデザインにして空気抵抗を軽減。ランプはレンズの口径を拡大し、照射機能の向上を図った。リアは、フロントのデザインにあわせ、「存在感あるデザイン」(広報資料)とした。
ターボモデル「WRX」は、インタークーラー用のエアインテークを上下に拡大。「STiバージョン」はさらに上下に30mm大きくし、冷却性能をアップした。STiバージョンはこれに加え、フロントスポイラーや大型リアスポイラーを装着。高速走行時の安定性を高めたという。


レッドイルミネーションメーター
 

ボディサイズは、セダンが全長×全幅×全高=4415×1740×1425mm(ターボモデル)、ワゴンは5ナンバー枠に収まる、4415×1695×1470mm(「15i-S」「20S」)。セダンは従来に較べて10mmずつ長く、広くなった。ホイールベースは2525mm(セダン「STi spec C」は2540mm)で変わらない。


「レッドルミネセントメーター」の表示イメージ
 

インテリアにおいては、内装色やシート表皮、メーター色などを組み合わせることによりグレードごとのキャラクターを明確化。センター/オーディオパネルを内装とカラーコーディネートすることで、質感の向上を図った。
STiバージョンは、ブルー内装で統一。375mmの小径ステアリングホイールを装着。メーターは、文字盤が赤いLEDで光る「レッドルミネセントメーター」を採用、始動時に指針の全てが最大値を示してからゼロまで戻り、後に文字盤が表示される。


280psと40.2kgmを発する、STiバージョン専用エンジン。
 

■最大トルク40.2kgm!

エンジンは4種類、形式はもちろん、スバルのアイデンティティともいえる水平対向4気筒である。
自然吸気は、1.5リッターSOHC16バルブ(100ps/5200rpm、14.5kgm/4000rpm)と、可変バルブタイミング「AVCS」付きの2リッターDOHC16バルブ(155ps/6400rpm、20.0kgm/3200rpm)の2種類で、今までと同じエンジン。「WRX」に積まれる、AVCS付き2リッターDOHCターボ・インタークーラー付きは、250ps/6000rpmと34.0kgm/3600rpmのアウトプット。数値は今までと同じながら、タービンの小径化により、3000rpmまでの中低速トルクとレスポンスを向上させた。

STiバージョンに搭載されるエンジンは、「世界最強の2リッターターボを目標」(広報資料)に改良。280ps/6000rpmと最高出力は変わらないが、最大トルクは以前より2.2kgm太くなり、40.2kgm/4400rpm、ついに40kgmの大台を超えた。
タービン外周の排ガス通路を2つに分け、各気筒からの排気を効率的に送り込む「ツインスクロールターボ」を採用し、低回転からの過給を増大。さらに、排気干渉を防ぐ「4-2集合等長エキゾースト」に変更し、排気エネルギーのロスを低減した。これにより、「ドコドコ」という独特のエンジン音は失われるが、STiバージョン以外のエキゾーストは従来通り不等長。ほかに、バルブの軽量化やピストンの高強度化など、細かな改良も施された。


WRXのインテリア
 

■STiバージョンの細かい変更

トランスミッションは、STiバージョンに積まれる6段MTのみ、増大したトルクに合わせて強化。シフトリンケージなどを改良し、シフトフィールの向上を図った。
4WDシステムでは、前後トルク配分50:50が基本だったドライバーズコントロールセンターデフ(STi spec Cに標準、STiバージョンにメーカーオプション)を、35:65に変更。加速時のトラクションと、コーナリング時の回頭性を向上させたという。さらに、トルク配分をドライバーが任意に選択できる機能に加え、電子制御で自動的に適切な配分を行う「オートモード」が備わったことも新しい。これは、アクセル開度、各車輪の回転数、横Gなどをセンサーがとらえ、前後輪の作動をデフフリーからフルロックまでコントロールする。


WRXのリアビュー
 

サスペンション形式は、前後ともストラットで従来通り。全車リアサスペンションのトップマウント形状を変更し、剛性を強化。STi系ではさらに、前後クロスメンバー、スタビライザー取り付けブラケットなどの剛性を強化し、操縦安定性などを高めた。

スパルタンな仕様の「spec C」以外の全車に、EBD付きABSを標準装備。SRS前席エアバッグは全車標準、サイドエアバッグはオプション設定となり、安全装備を拡大した。万が一歩行者に衝突した際の安全性を考慮して、バンパー強度の最適化や車両前端部の段差をなくし、面でとらえるようにするなど、歩行者を保護する措置がとられた。

価格は、セダンが「20S」(5段MT)の203.3万円から、「WRX STi spec C 17インチタイヤ仕様」(6段MT)の320.5万円まで。ワゴンは「15i」(5段MT)の119.8万円から、「WRX」(4段AT)の252.1万円まで。

(webCGオオサワ)

富士重工業「スバル・インプレッサ」:
http://www.subaru.co.jp/impreza/

「スバルテクニカインターナショナル」:
http://www.subaru-sti.co.jp/

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