WiLLシリーズ第3弾「サイファ」デビュー

2002.10.22 自動車ニュース
 

WiLLシリーズ第3弾「サイファ」デビュー

トヨタ自動車は、異業種合同プロジェクト「WiLL」シリーズの第3弾モデル「サイファ(CYPHA)」を、2002年10月21日に発売した。


ネーミングは、英語のCyber(サイバー)とPhaeton(馬車)からとったという
 

■トヨタITの要「G-BOOK」初搭載車

まるで“カボチャの馬車”のようなフェミニンな「Vi」(2000年1月発売)、ステルス戦闘機のような男の子向け「VS」(2001年4月)に次ぐWiLL第3弾「サイファ」は、「ヴィッツ」の車台に、先行の2モデルに負けないくらいの“思い切ったデザイン”のボディを載せたニューモデル。
その最大の特徴は、トヨタのIT戦略の要となる情報ネットワークサービス「G-BOOK」車載端末を初めて標準搭載したこと。車内で音楽やEメール、ゲームを楽しんだり、様々な情報を入手できるのがウリだ。
加えて、月々の走行距離に応じてリース料金を支払う走行距離課金型リース「P-way」、インターネットやEメールでの商談「ネットカウンセリング」など、WiLLならではの実験的な試みを導入した。

エンジンは、1.3リッター「2NZ-FE」と1.5リッター「1NZ-FE」、ヴィッツと同じ直4ユニットが2種類。前者はFF、後者はフルタイム式4WDを組み合わせる。トランスミッションは4段AT「Super ECT」だ。

価格は、1.3リッターで126.0万円、1.5リッターは148.0万円。情報端末を搭載しつつ価格を抑え、G-BOOK普及に努める。月の目標販売台数は1500台。



 

■月々550円からの情報サービス

G-BOOK初搭載モデルとして注目されるWiLLサイファ。プレスリリースでも、機関やデザインなどを置いて、この情報サービスがヘッドラインを飾る。

丸いインストルメントパネルに、ユーザーと情報の接点たるインターフェイスを設置。操作は、ナビゲーションシステムなどでおなじみのタッチパネル式だ。
「DCM(Data Communication Module)」と呼ばれる通信モジュールは、従来までの情報通信サービスでは必須アイテムだった携帯電話を必要とせずに、最大144kbpsの通信を可能とする。気になる利用料金は、月々550円(年払で6600円の場合)からの定額制だ(有料のオプションコンテンツは別料金)。
モニター横には、様々なデータを保存できる「SDメモリーカード」スロット。256MBのデータ領域に、全国地図(50mスケール)や音楽などをダウンロードできる。
ユーザー各々のカスタマイズには、G-BOOKセンターの専用サーバー「ユーザーカスタマイズドサーバー(UCS)」が対応。嗜好にあわせた画面やメニューの変更が可能という。

サービスメニューは以下の5つを用意する。

・「ライブナビゲーション」
ナビゲーションの地図情報と連動し、タウン情報や旅行情報、趣味や娯楽情報などを提供。ナビゲーション地図上に最新のスポットを表示。
・「インフォメーション」
ニュースや天気予報などを音声で読み上げることが可能。
・「エンターテイメント」
カラオケやBGMをダウンロードして再生。SDカードを取り出して、コンビニエンスストアなどで展開中の情報端末「E-TOWER」から音楽などを取得し、再生可能。
・「コミュニケーション」
Eメールの受信に加え、車内から送信もできる。また受信メールの音声読み上げ機能も備わる。
・「セーフティ&セキュリティ」
トラブル時、ユーザーの操作により、G-BOOKセンターに位置情報を送り、救助車両の手配ができる。



 

■奇抜なデザイン

いつも奇抜なデザインで周囲を(良くも悪くも)アッと言わせるトヨタのWiLL。サイファも例外ではなく、「サイバーカプセル」をテーマに、4つのランプを縦に配したフロント4連ヘッドランプ、ボンと張り出した円盤型フェンダーと前後を結ぶサイドのライン、丸みを帯びたリアウィンドウなど、様々な造形で飾られる。
ボディ色は、近未来的なイメージという「KI(キ、つまり黄色)」をはじめ、「AKA(アカ)」「AO(アオ)」「GIN(ギン)」「SIRO(シロ)」など全7色を揃える。

車内には、大きく丸いセンタークラスター、その右上に配される半円型メーター、(もちろん丸い)ステアリングホイールなど、サークルを各所に配置。基調色は黒とした。

ボディサイズは、全長×全幅×全高=3695×1675×1535mm、ホイールベースはヴィッツと同様の2370mmだ。

1.3リッターエンジンは、最高出力87ps/6000rpm、最大トルク12.3kgm/4400rpmと、ヴィッツのものと同じアウトプット。一方4WDと組み合わされる1.5リッターユニットは、105ps/6000rpmと、14.1kgm/4200rpmを発生する。
両エンジンモデルとも、平成12年基準排出ガス75%低減レベル「超-低排出車」認定を受けたほか、1.3リッターモデルは平成22年燃費基準をクリアするリッターあたり18.0km(10・15モード)を記録、グリーン税制対象車として、税制面で優遇措置を受けることができる。

サスペンション形式は、基本的にヴィッツのものを踏襲。前にマクファーソンストラット式、後はトーコレクト機能付きのイータビームを備えたトーションビーム式とした。また4WDのリアは、ラテラルロッド付きの4リンク式となる。

安全装備は、EBD付きABS、ブレーキアシストを全車に標準装備。さらに前席に、追突されたとき乗員の首への衝撃を緩和する「WIL(Whiplash Injury Lessening。頸部傷害低減)」コンセプトを取り入れた構造を取り入れたほか、後席の左右2席にはISO-FIX対応のチャイルドシート固定専用バーを採用した。



 

■G-BOOK普及促進キャンペーン、実施中

とにかくG-BOOKを普及させたいトヨタは、2003年3月末までに、G-BOOKを半年以上契約したユーザーを対象に、利用料金が6ヶ月分無料となるキャンペーンを実施する。さらにトヨタ販売店で利用契約したユーザーには、有料コンテンツの支払にも使えるプリペイドカード(1050円分)が進呈される。

(webCG 有吉)

「WiLLサイファ」:
http://www.will-cypha.com/

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