【F1日本GP】ブリヂストン、「100戦目に70勝目を」

2002.10.10 自動車ニュース

【F1日本GP】ブリヂストン、「100戦目に70勝目を」

F1にタイヤサプライヤーとして参戦しているブリヂストンは、最終戦日本GPが目前に迫った2002年10月9日、毎年恒例のF1プレスミーティングを開いた。ブリヂストンタイヤユーザーを代表して、フェラーリからミハエル・シューマッハー、ルーベンス・バリケロとジャン・トッド、そしてジョーダン・ホンダから佐藤琢磨が出席し、10月11日に開幕する日本GPへの抱負などを語った。

■6年目の偉業

1997年にF1参戦を始めたブリヂストンタイヤは、母国の鈴鹿で記念すべき100戦目を迎える。これまでの99戦で重ねてきた勝利数は69。現ライバルのミシュランを追い抜き、歴代3位の記録を打ち立てた。
6年間で、ドライバーズ、コンストラクターズタイトルを各5回ずつ獲得。2002年は、“史上最強のパートナー”フェラーリとともに、シーズンを席巻してきた。鈴鹿で勝てば、100戦70勝で勝率7割。1999年、2000年にワンメイク時代があったものの、驚異的なスピードで成し遂げた偉業といえる。

■フェラーリ&ブリヂストン独走の裏

ミーティングの冒頭では、安川ひろしモータースポーツ推進室長と、浜島裕英モータースポーツタイヤ開発総括責任者、ふたりの“BSの顔”が、参戦開始からの出来事を振り返った。

1997年に4チーム体制で始まったブリヂストンのF1挑戦。翌年、マクラーレン、ベネトン(現ルノー)といった強力なチームと組んだことで、「タイヤのテスト量がぐっと多くなった」(安川モータースポーツ推進室長)。その成果が、歴代1位の勝利数記録をもつグッドイヤータイヤから、ワールドタイトルを奪ったことにつながったという。
グッドイヤーが1998年を最後にGPから去り、全チームへの供給が2年続いた。

そして2001年、ミシュランが復活。初年度、ウィリアムズBMWとともに4勝をあげたフレンチメーカーに、2002年、マクラーレンが合流。ブリヂストンは、強力なパートナーを1チーム失った。
これが、今シーズンのフェラーリの独走を支えるひとつの要因となった。「(マクラーレンがいなくなったことで)たくさんテストをやってくれるチームを探していたブリヂストン、そしてタイヤの重要性を認識していたフェラーリの意見が一致した。それが今年の強さにつながった」(浜島モータースポーツタイヤ開発総括責任者)。両者は、タイヤ開発に多くの時間と労力をさき、現在の地位へのぼりつめたというわけだ。

一方で、供給先のすべてのチームにはフェアに接しているとも言及。一部で囁かれている「フェラーリ・ブリヂストンの“特別な関係”」に(やんわりと)楔を打つことも忘れなかった。

「鈴鹿用のタイヤは、今日ようやく送り出すことができました」と語る浜島モータースポーツタイヤ開発総括責任者。時間ギリギリまで熟考し、5種類のなかから2種類のタイヤを選定したという。地の利を生かした、日本GPだからこそできたことだ。

■2万マイルのテスト

ゲストとして招かれたフェラーリのシューマッハー、バリケロ、トッドは、ブリヂストン首脳の目前だったからか、それともチャンピオンの余裕からか、終始リップサービスに徹していた。

日本に着いたばかりというシューマッハーは、「今年、多くの記録を達成したが、タイヤは勝敗を左右する重要なファクターのひとつだった」とコメント。ブリヂストンタイヤに拠るところが大きかったと評価した。

今年一番のいいことは?と質問されたバリケロは、「フェラーリの地元、モンツァでの優勝だね。あの表彰台には、30分ぐらい立っていたかったよ」と答えていた。

采配を振るトッド監督は、「52戦連続表彰台を含めた記録はどうやって打ち立てられるのか」と秘訣を問われ、「それは教えたくないよ」とコメントし、周囲をわかせた。
「タイヤテストは、2万マイルは走ったと思う。ブリヂストンは、いまやフェラーリ・ファミリーの一員なんだ」と、蜜月の度合いをうかがわせる発言を残した。

■佐藤、「一番のレースはハンガリー」

朝の日本GP参戦記者会見の後、『笑っていいとも!』出演を経て、再度記者たちの前にあらわれた佐藤琢磨。F1中継の司会でおなじみの今宮純とともにトークを行った。

序盤3戦は、エンジニアとのミーティングなどに追われ、「マシンをドライブしているときが一番リラックスしていましたね」。
また第6戦オーストリアGPの大クラッシュの後、チームのテスト回数が減り、フィジカルトレーニングに影響が出たことを告白した。
一番よかったレースはと聞かれると、「成績では8位フィニッシュのドイツGPですが、内容的には、14番グリッドからスタートし10位で完走したハンガリーGPです」と答えた。

最後に、気になる来年について。契約上は2003年までジョーダンに乗ることが決まっているが、まだチームから正式なドライバーズラインナップは発表されていない。「とにかく、ジョーダンとの契約を信じています。レースでは全力で戦います」。

先週、久々の大きなテストを、チームの本拠地、イギリスのシルバーストーンでこなした佐藤。「タイヤを含め、いい感触を得ました」。
その成果に期待したい。

(webCG 有吉)

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