トヨタ、SUV2台をフルモデルチェンジ

2002.10.08 自動車ニュース
 

トヨタ、SUV2台をフルモデルチェンジ

トヨタ自動車は、SUV「ランドクルーザープラド」と、「ハイラックスサーフ」をフルモデルチェンジし、2002年10月7日に発表した。ランドクルーザープラドは同日から、ハイラックスサーフは、同年11月15日より販売を開始する。


写真上:ランドクルーザープラドのフロントビュー
写真下:発表会で挨拶を述べる、トヨタ自動車の張富士夫社長
 

■まずオフロードありき

今回フルモデルチェンジした2車種は、プラットフォームやエンジンなど、基本構造を共用する兄弟車。3代目となる「ランドクルーザープラド」は、“ニュートラディショナル4WD”をテーマに、乗り心地や静粛性を重視した高級志向。4代目となる「ハイラックスサーフ」は、“スタイリッシュSUV”をテーマに、若者をターゲットとしたスポーティな雰囲気を持つSUVである。全車は3ドアと5ドア、後者には5ドアのボディが用意される。


ランドクルーザープラドのリアビュー
 

オンロード性能の向上を謳う新型だが、新開発ながら、依然としてラダーフレームを使用、リアサスペンションはリジッドと、なかなか硬派だ。「オフロード性能は基本。大前提です」と語るのは、サーフの開発をとりまとめた、第3開発センター製品企画の古山淳一主査。悪路で岩などにボディがあたっても変形しにくいラダーフレームと、ストロークを長くとれるリジッドサスペンションを捨てるなら、「ランクル、サーフの名を捨てる」(古山主査)といい切る。一方、フレーム剛性を従来比160%向上し、オンロードにおける操縦安定性や乗り心地、静粛性を高める努力をしたという。


コモンレール式ディーゼルの3リッター直4DOHCターボ・インタークーラー付きエンジン
 

■上質のプラド、若々しいサーフ

ボディサイズは、ランドクルーザープラド(5ドア)が、全長×全幅×全高=4715×1875×1870mm、ハイラックスサーフは、全長×全幅×全高=4770×1875×1790mm。ホイールベースは2790mmで同じだ。プラドの場合、旧型と較べてホイールベースが115mm、全幅は55mm(サーフは75mm)延長され、広い室内空間を実現。フロア高は両モデルとも25mm低められ、乗降性が向上した。
気になる最低地上高の低下は、タイヤサイズが16から17インチにアップしたこともあり、マイナス10mmに抑えられた。

プラドのインテリアは、力強さと上質の融合がテーマ。インパネ中央を走る幅広の縦ラインで力強さを表現しつつ、パネルの継ぎ目を面一化して上質感を出した。オプティトロン(発光)メーターや大きめのスイッチ類などで、使いやすさにも配慮した。
サーフのインテリアは、若々しさとパワフルさを融合。6角ナットをモチーフにした3眼メーターや、ゲームコントローラーの十字キーのようなエアコンスイッチでが若々しさを演出した。


ハイラックスサーフのフロントビュー
 

■H∞TEMSとXーREAS

パワートレインは、両モデル共通。2.7リッター直4DOHC16バルブ(150ps/4800rpm、24.0kgm/4000rpm)と、3.4リッターV6DOHC24バルブ(185ps/4800rpm、30.0kgm/3600rpm)のガソリンエンジンに加え、コモンレール式ディーゼルの3リッター直4DOHCターボ・インタークーラー付き(170ps/3400rpm、35.9kgm/1400〜3400rpm)がラインナップする。2.7リッターエンジンは、平成12年基準排出ガス50%低減レベルをクリア。3.7リッターエンジンは、同23%低減レベルをパスする。3リッターディーゼルターボは、平成17年燃費基準を達成し、環境にも配慮された。組み合わされるトランスミッションは、4段ATの1種類のみだ。
4WDシステムは、通常時のトルク配分を前40:後60とする、トルセンLSD付きトランスファーが新たに全車採用された。路面状況などに応じて、適宜トルク配分を変化させる。
四駆の基本システムは同じながら、上級モデルたるプラドには、電子制御デバイス「アクティブTRC」が、ハイラックスには、2WDと4WDを自在に切り替える「マルチモード4WD」が採用され、両者のキャラクターが反映された。


ハイラックスサーフのインテリア
 

「アクティブTRC」は、各種センサーからの情報をもとに、エンジン出力、各輪のブレーキを個別にコントロール。急な下り坂では、車両の挙動を安定させつつ、約5km/hに速度を抑えてクルマを下らせる(Down hill Assist Control)が備わる。それとは逆に、たとえばぬかるんだ足場の悪い上り坂でも、ドライバーのスキルによらず、クルマの登坂能力を最大限に引き出すことができる。

新型サーフは、ADD(Automatic Disconnecting Differential)を搭載、ダイヤル式のスイッチひとつで、走行中でも2WDと4WDを簡単に切り替えることが可能だ。「FR」「4WD(High)」「4WD(High/センターデフロック)」「4WD(Low)」「4WD(Low/センターデフロック)」から、路面状況に合わせて任意に選ぶことができる。つまり、上級版「プラド」は、エレキの力でオフロードを走破するが、庶民派(?)ハイラックスサーフは、電子デバイスに頼らず、マニュアルでモードを選択するわけだ。
なお、サーフにのみ、タウンライド用の2WD車が設定される。


ハイラックスサーフのリアビュー
 

サスペンション形式は、両モデルともフロントがダブルウィッシュボーン、リアは4リンク車軸式を採用した。プラドは、リアに電子制御エアサスペンションを装着。車高をショックアブソーバーの減衰力を16段階に分けてコントロールする「H∞TEMS」装備する。
サーフには、右前と左後ろ、左前と右後ろのサスペンションを、高圧ガスを封入した中間ユニットで連結する「X-REAS」サスペンションを搭載。これはコーナーでのロールや段差の乗り越え時などに、中間ユニットが減衰力を増すことで、ロールやピッチングを抑えるシステムだ。

月間販売目標台数は、ランドクルーザープラドが2500台、ハイラックスサーフは2000台を目指す。


ハイラックスサーフのトップグレード「SSR-G」にのみ、荷室を上下に分ける「ダブルデッキ」が備わる。
 

価格は、以下の通り。

■ランドクルーザープラド(4WDのみ)

・「RX」(3ドア/5人乗り)
2.7リッターガソリン:277.0万円
3リッターディーゼル:313.0万円
・「RZ」(3ドア/5人乗り)
3.4リッターガソリン:326.0万円
3リッターディーゼル:346.0万円
・「TX」(5ドア/5人乗り)
2.7リッターガソリン:287.0万円
3リッターディーゼル:323.0万円
・「TX」(5ドア/8人乗り)
2.7リッターガソリン:293.0万円
3.4リッターガソリン:309.0万円
3リッターディーゼル:329.0万円
・「TZ」(5ドア/8人乗り)
3.4リッターガソリン:359.0万円
3リッターディーゼル:379.0万円
・「TZ“Gセレクション”」(5ドア/8人乗り)
3.4リッターガソリン:399.0万円

■ハイラックスサーフ(5ドアのみ)

・「SSR-X」(後輪駆動)
“アメリカンバージョン”2.7リッターガソリン:232.0万円
2.7リッターガソリン:252.0万円
3.4リッターガソリン:268.0万円
・「SSR-X」(4WD)
“アメリカンバージョン”2.7リッターガソリン:256.0万円
2.7リッターガソリン:276.0万円
3.4リッターガソリン:292.0万円
3リッターディーゼル:312.0万円
・「SSR-G」(4WD)
2.7リッターガソリン:301.0万円
3.4リッターガソリン:317.0万円
3リッターディーゼル:340.0万円

(webCGオオサワ)

ランドクルーザープラド:http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/landcruiserprado/index.html

ハイラックスサーフ:http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/hiluxsurf/

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