ルノーの注目株「メガーヌII」【パリサロン02】

2002.09.30 自動車ニュース

【パリサロン2002】ルノーの注目株「メガーヌII」

2002年9月26日のプレスディで開幕した「パリサロン」こと「パリ・モーターショー」(Paris Mondial de l'automobile)。地元メーカー、ルノーのブースから、webCG記者がレポートする。

■注目される「ルノー・メガーヌII」

お膝元ということで、広い面積を専有しながら、(ジャーナリストサイドでは)いまひとつ盛り上げに欠けたフレンチメーカー。なかでも、“夢を売るショー”というよりも、“地に足がついた展示会”といった様相を呈したのがルノーブース。
ショーのスターは、欧州Cセグメントに投入される「メガーヌII」。あたかも「クリフカット」に見える垂直に近い角度のCピラーを特徴とし、先行デビューしたフラッグシップ「ヴェルサティス」(またはプレミアムミニバン「アヴァンタイム」)を庶民的に解釈しなおしたスタイリングをとる。

メガーヌIIは、「フォルクスワーゲン・ゴルフIV」「アウディA3」「プジョー307」「フィアット・スティロ」をライバルとする。「日産マーチ−ルノー・クリオ(未発表)」に続く日産とのプラットフォーム共有化第2弾で、Cプラットフォームと呼ばれるそれは、日産車としては「ブルーバード/パルサー」にあたる。ルノーは「X84」と呼ばれるプログラムを発動、同じシャシーに7種類のボディを載せることを計画し、うち6種は2003年の秋までにローンチされる予定だ。

今回展示されたのは、3ドアの「スポートハッチ」と「5ドアハッチ」の2種類。エンジンは、「1.4リッター16V(98ps)」「1.6リッター16V(115ps)」「2リッター16V(136ps)のガソリンエンジン。1.5、1.9のディーゼルターボは、2003年までに一新される。
トランスミッションは5段MTをメインに、ガソリン、ディーゼルとも、ハイエンドモデルには日産オリジンの6段MTが奢られる。オートマチックは、後から追加される。

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット/コイル、リアがトーションビーム/コイルというコンベンショナルなもの。ホイールは、15、16、17インチの3種類だ。

新しい「ESP」(車両制御システム)の搭載が自慢で、挙動が乱れた場合、片側の前後2輪もしくは、4輪すべてのブレーキを同時にコントロールすることを可能とした。スリッパリーな路面での発進には、「ASR」(トラクションコントロール)が働く。装備されるエアバッグの数は、5ドアモデルで最大8つ(!)、スポートハッチにいたっては、10にもなる(!!)。

メガーヌIIは、75ヶ国にデリバリーされる。Cプラットフォームは、2006年までに、日産と合わせた全生産台数の25%以上を占め、180万台が生産されるという。

■顔が変わった「クリオV6」

V6を背負うスペシャルスポーツ「クリオV6」も、ルノーのスポーティイメージの代表としてフィーチャーされた。顔が、フェイスリフト後のクリオに合わされた。フロントバンパー、グリル、ボンネット、そしてツインのキセノンヘッドランプが新しくなった。足もとのホイールは、18インチの「OZ製Superturismo」。
足まわりには再セッティングが施され、フロントのキャスター角が増し、アンチロールバーが太くなった。リアにはサブフレームが追加され、アンチロールバーが追加された。おそらく、全体に落ち着いた味付けになったのだろう。

3リッターV6は吸気系にファインチューニングが施され、カムのプロファイルも変更を受けた。7150rpmで255psを発生、クリオV6は、100km/hに達するのに6秒かからない俊足ぶりだ。クロースレシオの6スピードのマニュアル・ギアボックスと組み合わされる。

ニュークリオV6は、フランス北部はディエップにあるアルピーヌの工場でつくられることになった。フルスケールプロダクション、つまり大量生産品としてのクオリティが確保できる、というのがルノーの主張だ。とはいえ、モデルの性格上、1日にラインオフするのはわずか12台。

■普通になった「エスパスIV」

2ドアのミニバン「アヴァンタイム」でセンセーションを巻き起こしたルノーだが、足もとを固めることも忘れない。かつてはマトラとの共同開発で“先進性”をウリにしたミニバン「エスパス」が、いまや“堅実”の役を担うことに複雑な思いがしないでもないが、ルノーEセグメントの最新モデルとして「エスパスIV」が投入された。

ニューエスパスは、2.16平方mもの大きなガラスサンルーフをウリにするものの、ボクシーなボディスタイルに新しさはない。「2-3-2」と7つの独立したシートが3列に並ぶ配置を基本とすることは変わらないものの、ボディ長によって「エスパスIV」と「グランド・エスパスIV」が用意されることになった。いうまでもなく、元祖ミニバン「クライスラー・タウン&カントリー(ダッヂ・ボイジャー)」に範をとったわけである。3列それぞれで調整できるエアコンが装備されたことが、大きなセールスポイントだ。

エンジンは、3.5リッターV6(245ps)、3リッターディーゼルをはじめ6種類が用意される。トランスミッションは、6段MTか、フリックシフト付きの5段ATから選べる。

フロントサスペンションは、中型セダン「ラグナ」または「ヴェルサティス」と共通、リアは新開発された。

2001年度は、5万9322台が販売されたエスパス。ヨーロッパでもミニバン需要は伸びていて、Eセグメント中MPVが占める割合は、1995年の16%から、昨2001年には27.7%に上昇した。ルノーは、先代からの“乗り換え組”を核に、2009年までに45万台のエスパスIVを売ることをもくろんでいる。

(webCGアオキ)

 
ルノーの注目株「メガーヌII」【パリサロン02】の画像


 
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【写真上3枚】メガーヌII
 

	【写真上3枚】メガーヌII
	 

クリオV6
 

	クリオV6
	 

エスパスIV
 

	エスパスIV
	 

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