シトロエンのコンパクトカー「C3」発表

2002.09.21 自動車ニュース
 

シトロエンのコンパクトカー「C3」発表

シトロエンジャポンは、エントリーレベルのコンパクトカー「C3」を、2002年9月20日に発表した。販売開始は、同年10月4日から。


TOP写真:C3を挟んで、左側がシトロエンジャポンのフィリップ・クラブロル社長。右の女性はオートモービルシトロエンの、グロ・オエグ国際広報部長。
 

■総力をあげて開発

シトロエン「C3」は「サクソ」と「クサラ」の中間に位置し、フォルクスワーゲン「ポロ」やルノー「ルーテシア」、(身内ながら)プジョー「206」をライバルとする5ドアハッチバック。2001年のフランクフルトショーでデビューし、欧州では2003年4月から販売されている。

C3のウリは、日常はシティカーとして、休日にはロングドライブも楽しめるツアラーとして、様々なシーンに適合すること。「開発の狙いは、バーサタイル(多様性)の追求でした」(プレス資料)。PSAグループ(プジョーシトロエングループ)がエントリーレベルのクルマ用に開発した「プラットフォーム1」を最初に採用したモデルとしての重要性も持つ。欧州16カ国で自動車全体の33.5%を占めるB2(スーパーミニ)セグメントでのトップシェアを目指したクルマである。
さらにC3は、シトロエン・ジャポンが設立されてから、初めてのニューモデルである。コンパクトカーならではの親しみやすさ、比較的安い価格、ファニーなスタイルなどで、若い顧客にシトロエンをアピールする。シトロエン普及の旗頭を務めるわけだ。


「C3 1.4」のインテリア。ルーミーな室内も、C3のウリである。オプションで、電動ガラスサンルーフが用意されるが、日本への導入は2003年春になるとのことだ。
 

日本に導入されるのは、1.4リッター直4+4段ATの「C3 1.4」と、1.6リッター直4に2ペダル5段MTの「センソドライブ」を組み合わせた「C3 1.6」の2モデル。ただし、「1.6」の導入は1.4より2ヶ月遅れの、2002年12月が予定される。
価格は、「1.4」が182.0万円、「1.6」は199.8万円。ライバルと目される、プジョー「206 XT リミテッド」(4MT)の182.0万円、フォルクスワーゲン「ポロ」(4AT/5ドアモデル)の198.0万円、ルノー「ルーテシア1.4 RXT」(4AT)の185.0万円に拮抗する、戦略的な値付けがなされた。



 

■“2馬力”を彷彿

ルーフラインやフェンダーの盛り上がりなど曲線を主体としたスタイリングは、往年の「2CV」、通称“2馬力”を彷彿とさせる。丸みのあるボディとは対照的に、ヘッドランプやリアコンビネーションランプをシャープな形状とし、アクセントを与えた。
ボディサイズは、全長×全幅×全高=3850×1670×1540mm。ホイールベースは2460mm。


発表会会場に、C3の1.6リッターモデルが1台展示されていた。写真は、1.6リッターのエンジン。
 

エンジンは、1.4リッター直4OHCがプジョー「206 XT リミテッド」、1.6リッター直4DOHC16バルブは、プジョー「206 XT プレミアム」などに搭載されるエンジンと同じ。1.4リッターは、プジョーに搭載されるエンジンより圧縮比を10.2から10.5へと高め、1psと0.3kgm大きな、75ps/5400rpmと12.5kgm/3300rpmのアウトプットを得る。1.6リッターは、110ps/5800rpmの最高出力と、15.3kgm/4000rpmの最大トルクを発生する。
トランスミッションは、1.4リッターにシーケンシャルモードを持つ4段ATが、1.6リッターには、新開発の2ペダル5段MT「センソドライブ」が組み合わされる。シフトレバーと、ステアリングホイール裏側のシフトスイッチでギアチェンジできるのに加え、自動変速モードの「イージードライブ」機能も備える。



 

■182.0万円と199.8万円

C3ジマンの1つに、スペースユーティリティーの高さが挙げられる。荷室に備えられたパーティション「モジュボード」で、ラゲッジスペースを仕切ったり、上下に2分割したり、分割式にフォールディングできるリアシートを倒したときの段差を埋めるなど、荷室の使い方の自由度を高めた。ちなみに、305リッター(VDA方式)の荷室容量は、このクラス最大だという。

アクティブセーフティでは、EBD付き4輪ABSとブレーキアシストが全車標準装備。受動安全装備としては、前席デュアルモード、フロントサイド、カーテンと、6つのエアバッグが備わる。



 

C3は、電気回路に部品を効率良く連結し、ハーネスやコネクター類を従来に較べて約30%削減できる「マルチプレックス」を採用した。電気系統の信頼性を向上させるとともに、急制動時のオートハザードランプ点灯やクルーズコントロール、バックソナーなど、電子装備品の充実化が図られた。

パッケージオプションとして、1.4リッターモデルには、フロントフォグランプ、ボディ同色バンパーモール&サイドプロテクションモール、15インチアルミホイールの「スタイルパッケージ」(1.6には標準)が7.0万円、1.4と1.6両者に、レザーシートやシートヒーター、クルーズコントロールなど、豪華装備の「コンフォートパッケージ」が、18.0万円で用意される。

(webCGオオサワ)

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