トヨタ、新型「カルディナ」を発売

2002.09.14 自動車ニュース

トヨタ、新型「カルディナ」を発売

トヨタ自動車は、若者向けの中型ステーションワゴン「カルディナ」をフルモデルチェンジし、2002年9月13日に発売した。

■テーマは「ザ・ツーリングマシン」

5年ぶりのフルモデルチェンジで3世代目となった「カルディナ」。開発にあたっては、ボディ、サスペンション、タイヤの走行時の挙動を徹底的に解析。“走り”をセリングポイントとしたドライバーズカーを標榜し登場した。テーマは「ザ・ツーリングマシン」。目指すはツーリングワゴンの雄、スバル「レガシィツーリングワゴン」。

トヨタのデザインをあらわすキーワード「Vibrant Clarity(わくわく、さわやか)」を追求したという内外装。「砲弾型」のサイドビューが塊感を、運転席前の3眼メーター、スポーツシートなどがスポーティさを演出する。

ボディサイズは、全長×全幅×全高=4510×1740×1445mm、ホイールベースは2700mm。先代比で、65mm短く50mm低くなった一方、幅で20mmプラス、ホイールベースは120mm延長され、足もとなどの室内空間が拡大された。

エンジンは3種類。上から2リッターターボ「3S-GTE」(260ps/6200rpm、33.0kgm/4400rpm)、2リッター直噴BEAMS「1AZ-FSE」(2WD=152ps/6000rpm、20.4kgm/4000rpm・4WD=150ps/6000rpm、20.2kgm/4000rpm)、そして1.8リッターBEAMS「1ZZ-FE」(132ps/6000rpm、17.3kgm/4200rpm)。

トランスミッションは、ターボと1.8リッターモデルに「SuperECT」、直噴モデルに「ECT-iE」、2種類の4段ATを用意。最上級グレードのターボ車「GT-FOUR」には、マニュアル感覚でシフトできる「スポーツシーケンシャルシフトマチック」機構を採用した。シフトレバーを運転席側に引き寄せ、前へ押すとシフトアップ、後ろへ引くとシフトダウンする。

駆動方式は、直噴と1.8リッターがFF、ターボと直噴は4WD。ヨンクは2種類あり、直噴には、直進走行ではFF、滑りやすい路面やコーナリングなどでは後輪に駆動力をまわすビスカスカプリングのフレックスフルタイム4WD、ターボには、センターディファレンシャルにビスカス式LSDを組み合わせ、トラクション性能と操縦性、走行安定性の向上を図ったフルタイム4WDを用意した。

■「意のままに走れる気持ち良さ」

新型カルディナでもっとも強調されるのが、高速走行時の操縦性、直進安定性、旋回時の路面追従性といった“走り”の部分だ。「意のままに走れる気持ち良さ」(プレスリリース)を狙い、特にボディと足まわりに拘った。

ボディ剛性を高めるため、ボディ骨格およびサスペンション取り付け部の結合を強化、センターフロアへクロスメンバーを設定するなどした。
サスペンションは、前マクファーソンストラット式、後は新設計のダブルウィッシュボーン式。ストロークを十分にとり、ジオメトリーを最適化、高い操縦性、走行安定性と快適な乗り心地の両立を図った。

ホッテストモデル「GT-FOUR Nエディション」には、フロントに倒立型のショックアブソーバーとコイルばね付きパフォーマンスロッドを、リアにモノチューブ型ショックアブソーバーを採用し走行性能を強化。倒立型アブソーバーは一般的に剛性が高くばね下重量が軽いため、路面への追従性が高いといわれる。またフロントサスペンションタワー間に設置したコイルばね付きパフォーマンスロッドは、ロッド中央部にコイルばねを設置し、車体のたわみを適切にコントロールするという。

■172.8万円から291.0万円

装備面では、DVDボイスナビゲーション+6.5型ディスプレイ、前方左右の見通しの悪い部分をモニターに映し出す「ブラインドコーナーモニター」、高速道路走行時に白線や黄線までの横方向の距離を検出し、予めセットした位置になると告知音を発する「レーンモニタリングシステム」などをオプション設定(一部グレードを除く)。IDコードが登録された正規のキー以外ではエンジンが作動しない車両盗難防止「エンジンイモビライザーシステム」や、ウーハーを備えた7スピーカーなどはGT-FOURに標準装備する。

安全装備は、前後に適正な制動力を配分するEBD付きABS、ブレーキアシストを標準装備。急激なハンドル操作時や滑りやすい路面での旋回時の横滑りを抑制する車両安定性制御システム「VSC」はGT-FOURにオプション設定。

価格は以下の通り。

●1.8リッター 
「X」(2WD) 172.8万円
「Z」(2WD) 179.8万円
●2リッター直噴
「Z」(2WD) 188.0万円
「ZT」(2WD) 212.0万円
「Z」(4WD) 208.0万円
「ZT」(4WD) 232.0万円
●2リッターターボ
「GT-FOUR Cエディション」(4WD) 254.0万円
「GT-FOUR」(4WD) 271.0万円
「GT-FOUR Nエディション」(4WD) 291.0万円

なお、福祉車両「ウェルキャブ」も設定された。助手席シートが回転し、車外へ約90mmスライドする「助手席回転スライドシート車Aタイプ」(181.8万円から241.0万円)と、足の不自由な方が手だけで運転できるようにした「フレンドマチック取り付け用専用車」(216.4万円から275.4万円)をラインナップする。

(webCG 有吉)

トヨタ自動車「カルディナ」:
http://www.toyota.co.jp/Showroom/All_toyota_lineup/caldina/index.html

 


 


 


 

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