【スペック】モビリオ W:全長×全幅×全高=4055×1685×1740mm/ホイールベース=2740mm/車重=1270kg/駆動方式=FF/1.5リッター直4SOHC8バルブ(90ps/5500rpm、13.4kgm/2700rpm)/車両本体価格=159.9万円

ホンダ・モビリオ W【試乗記】

ちょっと小さめ、より実質的 2002.08.29 試乗記 ホンダ・モビリオ Wコンパクトなボディに3列シート7人乗りを実現した「フィット」ベースのミニバン「モビリオ」。自動車ジャーナリストの下野康史が乗った。会員コンテンツ「Contributions」より再録。

最大7人乗りのマルチワゴン

世界一ミニバンをたくさん売っているF1メーカーの新型7シーター・コンパクトミニバン。センタータンク・レイアウトのフィット用プラットフォームに手を加えた低床車台に、全長4mちょっとの背高ボディを載せる。
ヨーロッパの路面電車をイメージしたというそのボディは、そうとうヘン。とくにウエストラインの低さ、つまり、サイドガラスの巨大さは、クルマに近づいて、ドアの取っ手に手をかけるたびにギョッとする。空港で働く特装車のおもむき。

だが、乗っちゃあ、ふつう。90psの1.5リッター4気筒SOHCは滑らかで、パワーも十分。乗り心地は快適。身のこなしもこじっかりで、高い全長から想像するフワフワ感はない。小さめのステアリングホイール(37cm径)による操舵感も、背の低い乗用車と大差ない。外観はこんなでも、運転感覚をシャキッと演出するウマさは、いまや「ミニバンのホンダ」ならでは。
狭いところでも開けられる両側リア・スライドドアは便利。このクラスでイージークローザー機構を備えるのも高ポイント。7人乗りといっても、3列目の2人分が子供用のスペースしかないのはカローラ・スパシオと同じ。

オデッセイに対するステップワゴンが、ちょうどストリームに対するモビリオの関係に似ている。つまり、後者のほうがちょっと小さめで、より実質的ということ。ホンダが好きで、このカッコがヤじゃなくて、最大7人乗りのマルチワゴンがほしいという人には、もちろんお薦め。しかし、こういう出で立ちのクルマって、僕はタクシーにこそ必要だと思いますが。

(下野康史/2002年1月)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事 ホームへ戻る