CARTモントリオール、フランキッティがダ・マッタを抑え優勝

2002.08.26 自動車ニュース

CARTモントリオール、フランキッティがダ・マッタを抑え優勝

CART第13戦「モルソン・インディ・モントリオール」決勝が、2002年8月25日、カナダはモントリオールにあるサーキット・ジル・ヴィルヌーヴ(4.36km)を80周して行われた。初開催のレースを制したのは、スコットランド人のダリオ・フランキッティ(ローラ/ホンダ)。第10戦バンクーバーに次ぐ今シーズン2勝目、通算9勝目をあげた。
2位は2.5秒差でポイントリーダーのクリスチアーノ・ダ・マッタ(ローラ/トヨタ)。3位はトニー・カナーン(ローラ/ホンダ)だった。

今回のレースは、珍しいことにF1と同じサーキットでの開催。フランキッティとダ・マッタの勝敗を分けたのが、昨今のF1で多々見られるピット戦略だった、ということに、何か因縁めいたものを感じる。
序盤をリードしたダ・マッタは、マリオ・ドミンゲス(ローラ/フォード)のマシンを片付けるために出されたフルコースイエローに乗じて、11周目にピットイン。しかしこの早めの動きに倣ったのは、誰もいなかった。2位のフランキッティ以下は、ピットインなしで走れる規定周回の21周をきっちりまわった。
ダ・マッタとフランキッティは、テール・トゥ・ノーズの接戦を繰り広げたわけではなく、お互いをコースの反対側にみるかたちでラップを重ねた。
ダ・マッタの最後のピットインが68周目。フランキッティはその5周前にピットでの作業を済ませており、このリードチェンジが最終結果に繋がった。

4位から10位までの順位は、4位ポール・トレーシー(ローラ/ホンダ)、5位ジミー・バッサー(ローラ/フォード)、6位ミシェル・ジョルダインJr.(ローラ/フォード)、7位クリスチャン・フィッティパルディ(ローラ/トヨタ)、8位マイケル・アンドレッティ(ローラ/ホンダ)、9位中野信治(ローラ/ホンダ)、10位スコット・ディクソン(ローラ/トヨタ)。
高木虎之介(レイナード/トヨタ)は、20周目からブレーキにトラブルを抱え、64周でリタイアした。

今シーズン6回のポールポジションと6回の優勝を手中に収めているランキング1位のダ・マッタ。今回2位に終わったものの、2回のポールポジションで獲得した2点+2位16点=18点をポケットに入れ、ランキング2位に対するアドバンテージを55点とさらに伸ばした。2位に躍進したフランキッティが106点、パトリック・カーポンティエ(レイナード/フォード)とブルーノ・ジュンケイラ(ローラ/トヨタ)が101点で続く。

次戦決勝は9月1日、デンバーの市街地サーキットで開催される。

ところで、F1とCART、どちらが速かったか気になる方もいるだろう。3リッターV10エンジンを積む車重600kg未満のF1マシンに対し、2.65リッターV8ターボを載せる約700kgのCART。今年の予選のタイムを比較すると、F1がファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズBMW)が記録した1分12秒836、CARTはダ・マッタが2回目の予選で叩き出した1分18秒959。分かりきっていたことだが、ロードコースではF1に軍配があがった。

(文=webCG 有吉/写真=トヨタ自動車)

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