【スペック】全長×全幅×全高=4500×1810×1305mm/ホイールベース=2450mm/車重=1380kg/駆動方式=RR/3.4リッター水平対向6DOHC24バルブ(350ps/7400rpm、39.8kgm/5600rpm)/価格=1115万円(テスト車=1511万4000円)

ポルシェ911カレラ(RR/7MT)【試乗記】

ぼくがMTを選ぶ理由 2012.09.26 試乗記 ポルシェ911カレラ(RR/7MT)
……1511万4000円

乗用車への標準装備としては世界初となる7段マニュアルトランスミッションを搭載した、最もシンプルな「911」。その魅力を探った。

よくぞ残してくれた

コードネーム991の新型「911」シリーズで、最もベーシックなモデルが「カレラ」のマニュアルだ。1115万円のプライスタグはカレラPDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)より75万円安い。

ただし、鮮やかな赤の試乗車は、「セラミックコンポジットブレーキ」(約150万円)、プラチナグレーの革内装(約57万円)、「PASMスポーツシャシー」(約44万円)、電動スポーツシート(約40万円)、「スポーツクロノパッケージ」(約36万円)、20インチホイール(約32万円)など高額オプション満載で、約1510万円に達していたから、最廉価版に乗った、とはとても言えない。オプションだけで400万円いく、というのもアナザーワールドの話だが、いっぺん本当に“素の911”にも乗ってみたいものだと思う。ヨーロッパにはたとえお金持ちでも、財布のヒモは堅いという人が多いから、なんにも付いていない911だって、わるかろうはずはないと思うが。

それはともかく、ポルシェが7年ぶりの新世代911にもMTを存続させ、なおかつインポーターが日本にも入れたのは快挙だと思う。今回のトランスミッションの主役は、コースティング機能をはじめ、「いまスポーツATにできること」を突き詰めたPDKにきまっている。PDKと同じ7段化というバージョンアップの話題はあるにしても、ティプトロニックのころから、日本での911のMT比率はとるに足らないものだった。そこへもってきてまたPDKが進化したのに、よくぞ日本仕様にMTを残してくれたものである。

シフトパターンは、左上がリバース、右上が7速となる。
シフトパターンは、左上がリバース、右上が7速となる。
「ポルシェ・セラミックコンポジットブレーキ(PCCB)」(150万2000円)と20インチホイール(31万6000円)はオプション。
「ポルシェ・セラミックコンポジットブレーキ(PCCB)」(150万2000円)と20インチホイール(31万6000円)はオプション。
レブカウンターの右には車両状態、オーディオ、オンボードコンピューターなどの情報が表示されるディスプレイが備わる。
レブカウンターの右には車両状態、オーディオ、オンボードコンピューターなどの情報が表示されるディスプレイが備わる。
関連記事
  • ポルシェ911 GT3(RR/7AT)/911 GT3(RR/6MT)【海外試乗記】 2017.5.22 試乗記 ピュアなレーシングカーである「ポルシェ911 GT3カップ」譲りの4リッター水平対向6気筒エンジンを得て、一段とサーキットに近い成り立ちとなった新型「911 GT3」。その実力を南スペインで試した。
  • 第501回:あなたの愛車も文化遺産に!?
    ドイツでヒストリックカーに“モテ期”到来!
    2017.5.12 マッキナ あらモーダ! 「ポルシェ911カレラ2.7RS」が1億円!? ヒストリックカーの価格が高騰するドイツでは、良質な旧車を文化遺産として保護するためのシステムも存在する。今週は、そんな“Hナンバー”に関する話題をお届けしよう。
  • レクサスLC500“Lパッケージ”/LC500h“Lパッケージ”【試乗記】 2017.5.4 試乗記 “製品化を前提としない”はずだったコンセプトカーの発表から5年。ほとんどそのままの姿で登場し、世間を驚かせた「レクサスLC」がいよいよ日本の公道を走る。新開発のFRプラットフォームや10段AT、マルチステージハイブリッドなどの技術を満載した、新世代のラグジュアリークーペの出来栄えは?
  • ポルシェ718ケイマン(MR/6MT)【試乗記】 2016.12.19 試乗記 新開発の2リッター4気筒ターボエンジンを搭載する、ポルシェのスポーツカー「718ケイマン」。ワインディングロードや高速道路を走らせてみると、これまでの6気筒モデルとは違った走りのよさが見えてきた。
  • 第413回:いよいよ600ps超の4WDマシンへ
    今秋発表の新型「BMW M5」に先行試乗!
    2017.5.17 エディターから一言 「BMW M5」が2017年秋、その歴史において大きく、かつ重要な一歩を踏み出す。新型は、いよいよ600ps超のパワーを持つに至り、それに伴い4WD化されるというのだ。南フランスのテストコースでプロトタイプに試乗した。
  • ポルシェ・カイエンGTS(4WD/8AT)【試乗記】 2017.5.16 試乗記 発表から7年、その後のマイナーチェンジからもはや2年半が経過した2代目「ポルシェ・カイエン」。もはや円熟の域に達した感のある同車は今、われわれにどんな走りを見せてくれるのだろうか。スポーティーな「GTS」グレードのステアリングを握った。
  • ケータハム・セブン スプリント(FR/5MT)【試乗記】 2017.5.1 試乗記 「ロータス・セブン」の魅力を今日に伝える「ケータハム・セブン」に、“オリジナル・セブン”の誕生60周年を祝う限定モデル「セブン スプリント」が登場。クラシカルなデザインとプリミティブな走りがかなえる唯一無二の魅力に触れた。
  • アウディA5クーペ2.0 TFSIクワトロ スポーツ(7AT/4WD)【試乗記】 2017.5.24 試乗記 流麗なスタイルが自慢の「アウディA5クーペ」が、9年ぶりにフルモデルチェンジ。新型はどんなクルマに仕上がったのか、2リッターの4WDモデル「2.0 TFSIクワトロ スポーツ」に試乗して確かめた。
  • 第41回:最新ディーゼル4台イッキ乗り!
    GLCクーペはレスポンスキング!?
    2017.5.16 カーマニア人間国宝への道 清水草一の話題の連載。第41回は「最新ディーゼル4台イッキ乗り! GLCクーペはレスポンスキング!?」。2.2リッター4気筒ディーゼルターボエンジンは静かで快適。メルセデス・ベンツのスタイリッシュSUVの○と×とは?
  • フォルクスワーゲンhigh up!(FF/5AT)【試乗記】 2017.5.17 試乗記 「フォルクスワーゲンup!」が初のマイナーチェンジ。内外装ともにリフレッシュされた、“末っ子”の使い勝手をテストした。走らせて一番快適だったのは、小さなボディーとは結びつかない意外な場所だった。 
ホームへ戻る