【スペック】全長×全幅×全高=4370×1810×1480mm/ホイールベース=2650mm/車重=1380kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(170ps/6600rpm、20.6kgm/4450rpm)/燃費=12.0km/リッター(JC08モード)/価格=293万円(テスト車=同じ)

フォード・フォーカス Sport(FF/6AT)【試乗記】

真骨頂はシャシー能力 2013.03.25 試乗記 フォード・フォーカス Sport(FF/6AT)
……293万円

世界各国で市場投入されてきた3代目「フォーカス」がついに日本で発売となる。久々に上陸した“欧州系フォード”の乗り味を確かめた。

やっと登場

フォードの3代目「フォーカス」が“やっと!”日本でも発売される。開発の中心となったのは従来と同じくドイツ(≒欧州フォード)なので、なんとなく欧州車オーラが強いが、フォーカスはフォードでも随一のワールドカー。この3代目もすでに120カ国以上で市場投入されており、生産拠点は世界で7カ所。日本仕様はタイランド工場製だ。

タイと聞いていまさら品質に不安を持つ人も少ないだろうが、フォーカスを見ればわずかな疑念も吹っ飛ぶだろう。ビルドクオリティーに問題があるはずもなく、樹脂成形その他も最新の日欧生産車になんら引けを取らない。

3代目フォーカスは2010年にパリサロンで世界初公開され、翌年から順次発売された。発売が一番早かった地域と比較すると、日本での発売は実に約2年も遅れたことになる。その間にフォーカスは世界No.1売り上げ(2012年上半期)も記録して、ニューモデル期の盛り上がりは、世界的にすでにピークをすぎた感あり。日本でのフォード販売台数などスズメの涙にすらおよばないことは分かるが、この“日本はカヤの外”感は少しばかり悲しい。

もっとも、3代目フォーカスの日本発売が遅れたのには理由がある。発売時期から考えて、3代目フォーカスの商品企画会議が最も活発だったのは2008〜09年あたりと推測されるが、当時のフォードジャパンは欧州系モデルから距離を置くかわりに、北米系に注力して「アメ車らしいアメ車のフォード」という戦略に傾いていた。つまり、3代目フォーカスの開発初期段階には日本発売は予定されていなかった。その後に「やっぱり日本でも……」となったわけだが、さすがに準備に時間がかかってしまった。というのが真相らしい。

といっても、フォーカスはもともと多様な規格に即時対応できる設計のグローバル商品だけに、この日本仕様に急造感があるわけではない。まあ、自慢の音声認識機能が英語のみなのは残念だが、それは開発期間には関係ない。時間があっても日本の市場規模では日本語対応は難しいだろう。日本仕様のフォーカスは当然のごとく右ハンドルだが、ウインカーレバーまでわざわざ右側に移設されている。このあたりはタイ(日本と同じ左側通行で、右ウインカーが慣習)生産だからか。まあ、日本仕様は2ペダル(=交差点でもシフトレバーをいじる必要はない)のみなので、慣れてしまえばウインカーレバーがどっちでも機能的な問題は特にないけど。

最新の3Dバーチャルエンジニアリングシステムによりデザインされたというインテリア。
最新の3Dバーチャルエンジニアリングシステムによりデザインされたというインテリア。
搭載される2リッター直4エンジンは170psと20.6kgmを発生。低速走行時などの燃料供給量を抑える「ADFSO(減速時燃料遮断機構)」が装備される。
搭載される2リッター直4エンジンは170psと20.6kgmを発生。低速走行時などの燃料供給量を抑える「ADFSO(減速時燃料遮断機構)」が装備される。

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