【スペック】全長×全幅×全高=4915×1840×1870mm/ホイールベース=2950mm/車重=1980kg/駆動方式=FF/3.5リッターV6DOHC24バルブ(280ps/6200rpm、35.1kgm/4700rpm)/価格=442万円(テスト車=526万2100円)

トヨタ・ヴェルファイア3.5Z“G’s”(FF/6AT)【試乗記】

家族を選ぶミニバン 2013.03.13 試乗記 トヨタ・ヴェルファイア3.5Z“G's”(FF/6AT)
……526万2100円

スポーティーなクルマは数あれど、ミニバンではまれなもの。果たして、トヨタがスペシャルチューンを施した「ヴェルファイア “G's”」の走りは? そして乗り心地は?

未体験のフィーリング

「トヨタ・ヴェルファイア」の「G's」に試乗すると聞いていたので、ちょっと身構えて集合場所までの道を急ぐ。「G's」とはGAZOO Racingのテストドライバーたちがチューニングを担当した、トヨタのスポーティーなライン。キツめのメイクアップと、ビシッと引き締まった足まわりのチューニングがウリだ。

なぜ身構えていたのかといえば、やはり『webCG』の取材で試乗した「マークX“G's”」のコワモテに引いた経験があるからだ。ハンサムなマークXがあれだけ怖い顔になったのだから、ドヤ顔のヴェルファイアはさぞかし迫力を増しているのではないか。映画『アウトレイジ ビヨンド』に出てきそうな悪人顔でも決してひるむな、と自分に言い聞かせる。

ところがどっこい、集合場所で待ち構えていた「トヨタ・ヴェルファイア3.5Z“G's”」は、そんなにおっかない顔ではなかった。じっくり見ると、ヘッドランプからバンパー、ラジエーターグリルまでアクの強い形と色に変わり、フォグランプの隣にはLEDの光り物も輝いている。けれども、これといった違和感はない。

マークXのG'sには衝撃を受けたのに、なぜヴェルファイアはすんなりと受け入れられるのか……。その答えは、すぐに見つかった。佐藤浩市部長が眉毛をそったら事件だけれど、清原和博が眉をそっても「あ、そう」で終わる。と、外観には驚かなかったものの、走りだしてびっくり。
カーブを曲がる時に、ステアリングホイールの操作に巨体は遅れることなくついてくる。そこでのロール(横傾き)もごくわずか。目線の高いスポーツカーというか、とにかく体験したことのない不思議なフィーリングだ。

じゃあ乗り心地はガチなのかといえば、それほどでもない。確かに路面からのショックは大きいし、そのショックをオブラートに包まずダイレクトに伝えてくる。けれどもがっちりしたボディーがそうしたショックをガッチリ受け止め、30mmローダウンしたGAZOO Racing謹製の強化サスペンションが車体の揺れをぴっと一発で収める。
なんて男らしい乗り心地。このクルマは、男の中の男だ。キヨハラ、いいぞ!

「ヴェルファイア“G's”」のリアビュー。バンパーは前後とも専用のデザインで、ランプ類も黒い縁取りで飾られる。
「ヴェルファイア“G's”」のリアビュー。バンパーは前後とも専用のデザインで、ランプ類も黒い縁取りで飾られる。
インテリアは黒が基調。本革巻きステアリングホイールのステッチやスタートボタンには赤の差し色が使われる。
インテリアは黒が基調。本革巻きステアリングホイールのステッチやスタートボタンには赤の差し色が使われる。
アルミ調の文字盤を持つ、「G's専用メーター」。
アルミ調の文字盤を持つ、「G's専用メーター」。
リアエンドは、ディフューザーと4本出しマフラーで個性を主張。写真では見えないが、これらの下部は空力性能を高める大型のアンダーカバーで覆われている。
リアエンドは、ディフューザーと4本出しマフラーで個性を主張。写真では見えないが、これらの下部は空力性能を高める大型のアンダーカバーで覆われている。

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