フェラーリブースに963psのスペチアーレ降臨【ジュネーブショー2013】

2013.03.06 自動車ニュース
ジュネーブショーにて世界初公開された、499台限定のスペシャルモデル「ラ フェラーリ」
フェラーリブースに963psのスペチアーレ降臨【ジュネーブモーターショー2013】

【ジュネーブショー2013】フェラーリブースに最高出力963psのスペチアーレが降臨

ここ数年で最大級の注目度といわれる今年のジュネーブモーターショー。そのなかでも1、2を争う話題の的といえば、フェラーリが発表したスペシャルモデル「ラ フェラーリ」だ。世界中のマスコミが注目した発表会の様子をリポートしよう。

■販売台数499台、10年に1度のスペチアーレをお披露目

フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長が、いつも以上に甘くねっとりとしたイタリア語なまりの英語で、けれどもおごそかに、ゆったりと、自信もたっぷりに、新たな“スペチアーレ”の車名を披露する。「ラ フェラーリ」。アンベールの瞬間、ブースまわりに溢(あふ)れかえった観衆から割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こった……。フェラーリブースの盛況こそが、今年のジュネーブショーを象徴するシーンだったと思う。なんだかんだいって、ショーをエモーショナルに盛り上げてくれるのは、いつの時代もスポーツカーであり、スーパーカーであり、ドリームカー、そしてイタリアンビューティーだった。

近年まれにみる元気のよさをみせたイタリアンブランド。ドイツ人の“生真面目な”元気よさも健在だったが、クルマそのものだけじゃなく、ブースの雰囲気、展示のコンセプト、そしてレディーの質と演出までを含めたトータルな華やかさでは、さすがにイタリア人にはかなわない。

今年のフェラーリは、史上最多の5モデル+1(F1)を並べた。もちろん、主役は「ラ フェラーリ」(英語で言えば「ザ フェラーリ」)だ。ほぼ10年に1度のスペチアーレ降臨は、まさにマニア待望の瞬間だった。ブース周りの通路はもちろん、階段や隣のブースにまでメディアが群がる。総合出力963psを誇るV12+2モーターのハイブリッドパワートレインや、ロードカーの究極を目指した空力処理、各種電子デバイスなど見どころは書ききれないほどたくさんあったが、なにはさておき、そのスタイリングに圧倒された。特にドアから後ろのリアセクション。エアロダイナミクスとフェラーリクラシカルな造形が見事に融合していてセクシーだ。直近に立てば、「エンツォ・フェラーリ」より小さく感じるが、実際にはほぼ同じ大きさ(全長やホイールベースは同じ。やや低く、やや狭い)。丸いぶんだけ“小柄”に見えた。世界限定499台である。

(文と写真=西川淳)

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