VWグループから世界初公開モデルぞくぞく登場【ジュネーブショー2013】

2013.03.06 自動車ニュース
「フォルクスワーゲンXL1」
VWが燃費111km/リッターの「XL1」を発表【ジュネーブショー2013】

【ジュネーブショー2013】フォルクスワーゲン・グループから世界初公開モデルがぞくぞく登場

ジュネーブモーターショー2013の開幕を翌日に控えた3月4日。主要なモーターショーでは恒例となっているフォルクスワーゲン・グループ主催の前夜祭「フォルクスワーゲン・グループ・ナイト」が、ジュネーブ市内の特設会場で開かれた。0.9リッター/100km(約111km/リッターに相当)という燃費を誇る「フォルクスワーゲンXL1」の市販型から、車両価格300万ユーロ(約3億6500万円)のスーパーカー「ランボルギーニ・ヴェネーノ」まで、会場はさまざまなクルマでにぎわった。

「アウディA3 e-tron」
VWが燃費111km/リッターの「XL1」を発表【ジュネーブショー2013】
「ランボルギーニ・ヴェネーノ」
VWが燃費111km/リッターの「XL1」を発表【ジュネーブショー2013】
「ベントレー・フライングスパー」
VWが燃費111km/リッターの「XL1」を発表【ジュネーブショー2013】

■「XL1」は世界で250台の限定販売

近年、「2018年までに全世界で1000万台以上を販売し、世界ナンバーワンの自動車メーカーになる」と豪語していたフォルクスワーゲン・グループ。ところが、昨2012年にグループ全体の世界販売台数が900万台を超え、いよいよ頂点が見え始めたからなのか、今回の前夜祭では、また新たな目標を掲げてきた。

それは「2020年までに二酸化炭素の平均排出量を95g/km以下に抑制するという欧州委員会の提案に対し、フォルクスワーゲンが実現一番乗りの企業になる」というもの。欧州で自動車を販売する各メーカーがこぞって難色を示しているといわれる難問に対して、正面から立ち向かい、実現させると公の場で宣言したのだ。もちろん、2018年に世界一という目標を下ろしたわけではない。つまり、実績だけでなく技術面においても世界一を目指すというわけだ。

その壮大な目標が決して夢物語ではないことを示すニューモデルが、今回のフォルクスワーゲン・グループの目玉である「フォルクスワーゲンXL1」。100km走行するのに必要な燃料はたったの0.9リッター。つまり、111km/リッターという驚異的な燃費性能を持つエコスーパーカーである。

2年前の2009年に、「L1コンセプト」の名前で発表されたコンセプトカーの市販バージョン。いかにも空力性能に優れていますという並列2シーターのボディーは、跳ね上げ式ドアの採用と相まって、ちょっとしたスーパーカースタイル。しかし、それらはすべて燃費向上のために取り入れられた武器で、1153mmという低い車高や空力性能を突き詰めた滑らかな形状により、市販車としては驚異的な0.189のCd値を記録する。その性能を実現するために、大きな抵抗になるサイドミラーすら廃止する念の入れよう。ちなみに、後方確認はドアに内蔵されたカメラによって行う。

「ポルシェ911 GT3」
VWが燃費111km/リッターの「XL1」を発表【ジュネーブショー2013】
「ブガッティ・グランスポーツ ヴネ」
VWが燃費111km/リッターの「XL1」を発表【ジュネーブショー2013】
「フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント」
VWが燃費111km/リッターの「XL1」を発表【ジュネーブショー2013】

ボディーはカーボンモノコック製で、車両重量はたったの795kg。パワーユニットは最高出力48psの2気筒ターボディーゼルに27psの電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドで、トランスミッションは7段DSG。これらをキャビン背後に搭載するミドシップレイアウトをとる。燃費は上記のとおり111km/リッターで、二酸化炭素排出量は21g/kmに抑えられている。

もちろん、このままの形で市販されるのだが、残念ながら世界で250台の限定販売になる予定。さらに残念なのは、今のところ日本に導入される予定がないことだ。

■3億6500万円の「ランボルギーニ・ヴェネーノ」が登場

アウディのニューモデル「A3 e-tron」も2020年の目標を達成するためには欠くことのできない重要なモデルだ。2009年に「R8」風のボディーで登場したe-tronシリーズ初の市販車で、1.4リッター直4ガソリンターボエンジンに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド。燃費は66.7km/リッターを誇る。

ここまではまさにエコ祭りといった感じだが、それで終わらないのが巨大グループの強みだ。

そのなかでも一番の注目はランボルギーニが送り込んだスーパーカー「ヴェネーノ」。最高出力750ps、0-100km/h加速2.8秒、最高速度355km/hという性能もさることながら、驚くのはスタイリングと価格。F1マシンとWECマシンを足して2で割ったようなエクステリアは迫力十分。やり過ぎ感もあるが、こういったスペシャルなクルマはこのくらいの勢いが必要だろう。価格は300万ユーロ(約3億6500万円)。これ1台で「アヴェンタドール」が9台買えるこのモデル、少なくとも3台の生産が予定されているようだ。

このほかにもベントレーから新型「フライングスパー」、ポルシェからは「911」の“辛口モデル”となる新型「GT3」、ブガッティからはフランスの芸術家ベルナール・ヴネがエクステリアを手掛けたスペシャルモデル、フォルクスワーゲンからは新型「ゴルフ」のワゴンバージョンとなる「ゴルフヴァリアント」など、注目のワールドプレミアがめじろ押しだ。また、新型ゴルフ7が2013年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことも、この前夜祭で併せて発表された。

会場は多くのメディアや関係者でにぎわった。
VWが燃費111km/リッターの「XL1」を発表【ジュネーブショー2013】

(webCG取材グループ)

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