【スペック】全長×全幅×全高=5090×1905×1485mm/ホイールベース=3050mm/車重=2020kg/駆動方式=FR/6.4リッターV8OHV16バルブ(472ps/6100rpm、64.3kgm/4150rpm)/燃費=5.9km/リッター(JC08モード)/価格=638万円(テスト車=653万円/デュアルペインパノラミックサンルーフ=15万円)

クライスラー300 SRT8(FR/5AT)【試乗記】

クルマは乗らなきゃわからない 2013.02.26 試乗記 クライスラー300 SRT8(RWD/5AT)
……653万円

一見「薄味」。しかしフィアットの指揮のもとで進化した「300 SRT8」は、欧州勢に引けを取らない洗練を手にしていた。あらためて、クルマは乗らなきゃわからない。

同じ「SRT8」でも……

先日書いた「ジープ・グランドチェロキーSRT8」と、この「300 SRT8」は同じエンジン、同じトランスミッションを搭載する。けれど、この2台はまったく別物だった。両方を同じ日に同じシチュエーションで交互に乗り比べたので、鮮明に差を感じた。

「そりゃそうだろう、グラチェロは4WDのSUV、300はRWDのセダンなんだから」と言われるかもしれないが、先代のグラチェロSRT8と「300C SRT8」は、ボディータイプ、駆動方式が違えども、乗って感じる驚きと喜びの種類が同じだった。大きく重いはずのボディーが、そのボディーを動かすのに十分以上の大きく重いエンジンによって軽やかに走り、また大きく太いタイヤによって曲がり、止まるという驚き、感心、喜び。絶対的な排気量だけが与えてくれる野性味を、グラチェロSRT8からも300C SRT8からも等しく感じたのだ。

ところが、新世代の300 SRT8は違った。言ってみれば、グラチェロは先代と同じ方向での進化だった。先代よりも増したパワーを、今回も太いタイヤと4WDと電子デバイスを駆使し、無理やりにでも成立させてやるという意地を感じた。一方、300は明らかに車体が洗練度を増した。あり余るパワーをシャシーが受け止め、漏れなく路面に伝える。その結果、メーターを見て、こんなに出ていたのか! と気付かされることが何度かあった。先代では、メーターを見て、やっぱりこんなに出ていたのか! と思っていた。

というわけで、グラチェロSRT8の相変わらずの野性味も魅力的なのだが、300の大きな進化により感心した。もう少し具体的に書くことにする。

SRTとは「ストリート&レーシング・テクノロジー」の頭文字を取ったもの。「8」はV8エンジンを意味している。
SRTとは「ストリート&レーシング・テクノロジー」の頭文字を取ったもの。「8」はV8エンジンを意味している。
カーボンファイバーのパネルが室内を“レーシー”に引き締める。ハーマンカードン製のプレミアムオーディオを標準で装備する。
カーボンファイバーのパネルが室内を“レーシー”に引き締める。ハーマンカードン製のプレミアムオーディオを標準で装備する。
標準型「300」と同様に、サファイアブルーのLED照明が2眼メーターをクールにともす。
標準型「300」と同様に、サファイアブルーのLED照明が2眼メーターをクールにともす。

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    「ダッジ・チャージャー」は、パワフルなV8エンジンを抱く4ドアセダン。現代のマッスルカーの実力を、400psオーバーのトップグレード「SRT8」で試した。
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