【スペック】全長×全幅×全高=4585×1750×1615mm/ホイールベース=2750mm/車重=1500kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(151ps/6000rpm、19.4kgm/4100rpm)/燃費=15.2km/リッター(JC08モード)/価格=235万2000円(テスト車=239万4000円/自動防眩ルームミラー+クルーズコントロール+6スピーカー+ステアリングシフトスイッチ=4万2000円)

マツダ・プレマシー20S-SKYACTIV Lパッケージ(FF/6AT)【試乗記】

滋味あふれるレスポンス 2013.02.24 試乗記 マツダ・プレマシー20S-SKYACTIV Lパッケージ(FF/6AT)
……239万4000円

マイナーチェンジで、ついにスカイアクティブの2リッター直噴ガソリンエンジンと6段ATを手に入れた「プレマシー」。しかし注目すべきは、進化を遂げたパワートレインだけではなかった。

ウワサの“SKYACTIV”がミニバンにも

現行「プレマシー」初のマイナーチェンジのキモは、心臓部たるパワートレインが“スカイアクティブ”化されたことだ。「CX-5」や「アテンザ」「アクセラ」でおなじみの2リッター超高圧縮比ガソリンエンジンと最新6段オートマチックトランスミッションの組み合わせである。CX-5や新型アテンザのヒットのけん引役であるクリーンディーゼルの搭載は、残念ながら実現せず。
ただ、最も安価な「20CS」だけはこれまでどおりの2リッターDISIエンジン+5ATとなる。従来型DISIエンジンが残されたのは「廉価版を残してほしい」という販売現場からの強い要望から。なんでも、国内市場でのプレマシーは「安価なスライドドア・ミニバン」として「ホンダ・フリード」と競合する例が少なくなく、フリードに対抗できる価格(179.9万円)の20CSはどうしてもはずせない存在なんだとか。さすがにハイテク満載の最新鋭スカイアクティブをその価格で出すのは無理だったらしい。

好評なエクステリアデザインに特筆すべき手直しはない。目立つ変更点といえば、スカイアクティブ化にともなって同パワートレイン搭載車に“滑らか運転養成機能”のi-DMが追加されたほか、全車の荷室に(緊急タイヤ省略によって)実用的な床下トランクが新たに確保されたくらい。あとは内外装および装備の細かい仕様変更。シャシーチューンは従来から変わっていないという。

それはそうと、今回開催されたメディア試乗会では「プレマシーの走りに込めた思いをわかってほしい」と、開発陣による長時間の説明タイムが設けられた。前記のように今回はシャシー関連に変更はなく、そこでアツく語られたのは、フルチェンジ時の開発秘話である。現行プレマシーの乗り味はそれまでの“ひと乗りボレ”をキーワードとした俊敏さ最優先から一歩進んで、いわば「スムーズな荷重移動による、Gが滑らかにつながるピークの出ない挙動」を目指したのだそうだ。それは後のスカイアクティブにもそのまま生かされる思想で、個別の要素技術にこそ(開発時期の都合で)スカイアクティブは採用されていないプレマシーだが、味つけの方向性はCX-5やアテンザとほぼ同じといってよい。

今回、新たに採用された直噴ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」。すべての仕様がこのエンジンに変更されたわけではなく、廉価グレードの「20CS」や4WD車には従来と同じエンジンが搭載される。
今回、新たに採用された直噴ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」。すべての仕様がこのエンジンに変更されたわけではなく、廉価グレードの「20CS」や4WD車には従来と同じエンジンが搭載される。
インテリアも従来型から一部を変更。本革巻きステアリングの形状が変えられたほか、「20S-SKYACTIV」と同「Lパッケージ」には艶のあるピアノブラックのオーディオパネルが採用されている。
インテリアも従来型から一部を変更。本革巻きステアリングの形状が変えられたほか、「20S-SKYACTIV」と同「Lパッケージ」には艶のあるピアノブラックのオーディオパネルが採用されている。
今回の改良ではシート表皮も変更。写真の「20S-SKYACTIV Lパッケージ」には、レザーとファブリックのコンビシートが備わる。
今回の改良ではシート表皮も変更。写真の「20S-SKYACTIV Lパッケージ」には、レザーとファブリックのコンビシートが備わる。

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