新型「IS」が“攻める”理由は?【デトロイトショー2013】

2013.01.22 自動車ニュース
レクサスIS350“Fスポーツ”
新型「IS」、“攻めのデザイン”の理由は?【デトロイトショー2013】

【デトロイトショー2013】新型「IS」が“攻める”理由は?

2013年のデトロイトショーにおけるレクサスの主役は新型「IS」。アグレッシブさが増したスタイリングに目を奪われがちだが、居住性を改善し、初のハイブリッドモデルを設定するなど、セダンとしての“基礎体力”が高められている。

 
新型「IS」が“攻める”理由は?【デトロイトショー2013】の画像
新型ISのチーフエンジニアを務めた古山淳一氏。
新型ISのチーフエンジニアを務めた古山淳一氏。
「IS350“Fスポーツ”」のインストゥルメントパネル。
「IS350“Fスポーツ”」のインストゥルメントパネル。

■さらにスポーティーでかっこいいものを目指した

写真では“攻め過ぎ”に感じられた新型「IS」のスタイリング。しかし、実物を目の当たりにすると印象が変わった。もちろん、“攻めのデザイン”であることに変わりなく、好き嫌いは分かれそうだが、“破綻”を感じさせるところはない。「IS」らしさを受け継ぎつつ、新しさもしっかりと表現されている。

新型ISのチーフエンジニアを務めた古山淳一氏によると、従来型のデザインは全世界で好評だったため、その良さを受け継ぎつつ、さらにスポーティーでかっこいいものを目指したそうだ。もっとも、最初にデザイナーから提案されたものは個性が強過ぎてNGを出した。しかし、そこから熟成を重ねることで、このスタイリングにたどりついたという。古山氏は「あそこから、ここまでよく煮詰めてくれた」と振り返る。

新型では後席の居住性も大きく見直されている。「スタイリングとは逆に、どこへリサーチに行っても『何とかしてほしい』と言われた部分」(古山氏)だったそうで、乗降性を含め、大幅に改善されている。ただし、あまりホイールベースを伸ばし過ぎるとスタイリングや走りに影響を及ぼすので、シートバックを薄くするなど、他の部分での改善を積み重ねた。

走りの面における進化では、他にスポット溶接に接着剤を併用したことによる剛性アップが挙げられる。接着剤はドアの開口部を中心にボディー接合部分の4分の1程度に用いられているという。接着剤は剛性のアップだけでなく、固い鉄と鉄の間に挟まることでその柔らかさが振動を減衰させる役目も担い、ハーシュネスの低減などにも大きな効果を発揮するという。

■初のハイブリッドモデルを設定

また、IS初のハイブリッドモデル「IS300h」の追加もトピックである。トヨタは、日本市場では販売台数の半分以上がこのモデルになると見ており、古山氏も「IS250に代わって新型ISの主流になるはず」と語った。

「IS350“Fスポーツ”」の後席。
「IS350“Fスポーツ”」の後席。
レクサスIS300h
レクサスIS300h
「IS300h」のエンジンルーム。
「IS300h」のエンジンルーム。

基本的には、先日発表された新型「クラウンハイブリッド」と同じシステムだが、ISにふさわしいスポーティーな走りに対応すべく、専用のセッティングが施されている。

IS300hの動力性能はIS250と「IS350」の間くらいで、燃費性能はIS250の2倍を目指した。古山氏は、CO2排出量を100g/km以下にすることで、欧州のディーゼル勢に対して大きなアドバンテージを築きたいと語る。そのため、先代では欧州向けに用意していたディーゼルエンジン仕様を新型には設定せず、その役目をハイブリッド仕様に担わせる。

アグレッシブさが増したエクステリア、欠点を克服した後席の居住性、初のハイブリッド仕様の設定と、より魅力的になった新型IS。日本での発売は2013年の春ごろを予定している。おそらくゴールデンウイークが開けた頃に、その姿がショールームで確認できるようになるはずだ。

(文と写真=新井一樹)

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