【スペック】ムーヴ X“SA”:全長×全幅×全高=3395×1475×1620mm/ホイールベース=2455mm/車重=810kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3DOHC12バルブ(52ps/6800rpm、6.1kgm/5200rpm)/燃費=29.0km/リッター(JC08モード)/価格=125万円(テスト車=136万5502円/メモリーナビゲーション&16cmフロントスピーカー+バックモニター+AUX端子=11万5502円)

ダイハツ・ムーヴ X“SA”(FF/CVT)/ムーヴカスタム RS(FF/CVT)【試乗記】

美点は燃費だけじゃない 2013.01.17 試乗記 ダイハツ・ムーヴ X“SA”(FF/CVT)/ムーヴカスタム RS(FF/CVT)
……136万5502円/155万6000円

デビュー後初のマイナーチェンジで、見た目も中身も大きく変わった「ダイハツ・ムーヴ」。燃費性能だけにとどまらないその実力に触れた。

0.2km/リッターの攻防

今までにも増して、開発陣は気苦労が絶えないのではないか。「スズキ・ワゴンR」だけを相手にしていればよかったのに、新たに「ホンダN-ONE」まで気にかけなければならなくなったのだ。軽自動車全体の販売台数は好調を維持しているものの、ライバルが増えれば競争は激しくなる。厳しい状況の中でのビッグマイナーチェンジで、「ダイハツ・ムーヴ」は大ワザを繰り出してきた。キーワードは“燃費” と “安全”である。改良点は多岐にわたるが、関心が集まるのはこの2点だろう。

燃費はコンマ以下で争われるようになっている。ワゴンRの28.8km/リッターに対し、ムーヴは29.0km/リッターと0.2ポイント上回る数字をたたき出してきた。2011年9月にダイハツが30.0km/リッターの「ミラ イース」を発表すると、2か月後にスズキは「アルト エコ」で30.2km/リッターをぶち上げた。まるでその時の意趣返しのような成り行きである。2010年12月にフルモデルチェンジされた時は10・15モードで27.0km/リッターだったのを、2011年11月にJC08モードで同じ数字を実現し、今回さらに2.0ポイント上積みしてきたのだ。

“クラストップ”の称号を得るための厳しい戦いだが、燃費向上にはもはや飛び道具はない。パワートレインの効率化、ボディーの軽量化や空力改善を地道に追求することで、少しずつ数字を稼いでいる。その中で今回の最も大きな技術的達成は、熱のマネジメントである。軽自動車初採用となる「CVTサーモコントローラー」がそれだ。CVTフルードが冷たいままだと、抵抗が大きくて無駄に負荷がかかってしまう。サーモバルブを使ってエンジンの熱を効果的に伝え、CVTフルードを素早く温めるようにしたのだ。その上で、燃料噴射や変速制御を最適化する。

グレード構成は「ムーヴ」が「L」「L“SA”」「X」「X“SA”」、「ムーヴカスタム」が「X」「X“SA”」「Xリミテッド」「Xリミテッド“SA”」「RS」の構成。このうち「“SA”」の文字がつくのが、安全運転支援システムの「スマートアシスト」装着グレードとなる。
グレード構成は「ムーヴ」が「L」「L“SA”」「X」「X“SA”」、「ムーヴカスタム」が「X」「X“SA”」「Xリミテッド」「Xリミテッド“SA”」「RS」の構成。このうち「“SA”」の文字がつくのが、安全運転支援システムの「スマートアシスト」装着グレードとなる。
今回のマイナーチェンジでは、各部の剛性アップや遮音材の配置見直しなども実施。燃費性能と安全性能だけでなく、静粛性や走行性能の向上も図られている。
今回のマイナーチェンジでは、各部の剛性アップや遮音材の配置見直しなども実施。燃費性能と安全性能だけでなく、静粛性や走行性能の向上も図られている。
軽ワゴンならではの、広くて使い勝手の良い車内空間も「ムーヴ」の自慢。内装色は、「ムーヴ」がベージュとブラックのツートン、「ムーヴカスタム」がブラックとなる。
軽ワゴンならではの、広くて使い勝手の良い車内空間も「ムーヴ」の自慢。内装色は、「ムーヴ」がベージュとブラックのツートン、「ムーヴカスタム」がブラックとなる。
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