【スペック】全長×全幅×全高=3395×1475×1610mm/ホイールベース=2520mm/車重=840kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3DOHC12バルブターボ(64ps/6000rpm、10.6kgm/2600rpm)/燃費=22.4km/リッター(JC08モード)/価格=144万円(テスト車=154万5000円/車体色<プレミアムブルームーンパール×スタリーシルバーメタリック>=7万8750円/ナビ装着用スペシャルパッケージ=2万6250円)

ホンダN-ONE Premium Tourer 2トーンカラースタイル(FF/CVT)【試乗記】

ホンダの本気が伝わってくる 2013.01.16 試乗記 ホンダN-ONE Premium Tourer 2トーンカラースタイル(FF/CVT)
……154万5000円

ちょっとレトロな表情を見せる、ホンダの軽乗用車「N-ONE(エヌワン)」。そのクルマとしての仕上がりは? 巨匠 徳大寺有恒が確かめた。
2012年11月1日にデビューした「ホンダN-ONE」。自然吸気モデルもあるものの、今回はターボモデルをテストした。試乗に臨んだのは、自動車テクノロジーライターの松本英雄氏(写真右)と、自動車評論家の徳大寺有恒氏(同左)。
2012年11月1日にデビューした「ホンダN-ONE」。自然吸気モデルもあるものの、今回はターボモデルをテストした。試乗に臨んだのは、自動車テクノロジーライターの松本英雄氏(写真右)と、自動車評論家の徳大寺有恒氏(同左)。
サイドビュー。前後のオーバーハングが極限まで切り詰められる一方で、コンパクトカーの「フィット」より20mm長い、2520mmのホイールベースが確保される。
サイドビュー。前後のオーバーハングが極限まで切り詰められる一方で、コンパクトカーの「フィット」より20mm長い、2520mmのホイールベースが確保される。
インテリアの様子。前席はご覧のようなベンチ式で、左右方向のウオークスルーが可能。全車、抗菌タイプのシート表皮(アレルクリーンシート)が採用されている。
インテリアの様子。前席はご覧のようなベンチ式で、左右方向のウオークスルーが可能。全車、抗菌タイプのシート表皮(アレルクリーンシート)が採用されている。

ヒット商品の血統

松本英雄(以下「松」):今日は現在、最もホットな軽である「ホンダN-ONE」に乗りましょう。
徳大寺有恒(以下「徳」):いいね。なんでもすごい人気だそうじゃないか。発売と同時に大量のバックオーダーを抱えているとか。

松:ええ。注目度もすごく高くて、広報車に乗っていたら、行く先々で見知らぬ人から声をかけられました。こんな経験をしたのは「レクサスLFA」以来ですよ。
徳:ほう。日本車史上最高価格車を相手に、たいしたもんだな。

松:ところで、N-ONEのモチーフとなったのは往年の「ホンダN360」ですが、N360も誕生と同時に大ヒットしたとか?
徳:そう。N360は1967年3月に発売されたんだが、3カ月後には軽のベストセラーになっていた。それまで10年近くにわたってその座を独占していた「スバル360」を押しのけて。
松:ということは、量産態勢が整ってデリバリーが追いついた途端にトップに躍り出たんでしょうね。
徳:そういうことだろうな。

松:巨匠が当時やっていたカーアクセサリー会社「レーシングメイト」が作ったN360用のドレスアップパーツも当たったんでしょう?
徳:まあな。その話はもういいだろう(笑)。
松:いやいや、『webCG』の読者には知らない人のほうが多いでしょうから、あらためて紹介しておきたいんですよ。
徳:そんなもんかい。

松:ええ。レーシングメイトがN360用パーツをリリースする以前から、汎用(はんよう)のアフターマーケットパーツは存在していたし、例えば「ブルーバード」用のマフラーといった、車種別のアフターパーツもありました。でも、特定の車種のドレスアップパーツをパッケージでそろえて、デモカーまで用意して売り出したのは、レーシングメイトのN360用パーツが初めてだと思うんです。
徳:ああ、そうかもしれないな。
松:しかも発売がN360の登場から約半年後という早さで、ハーフの女性モデルを使った見開き広告をいきなり『CAR GRAPHIC』誌にど〜んと掲載して。アフターパーツメーカーとしては、すべてが常識破りですよね。
徳:毎度のことながら、本人が忘れてるようなことをよく知ってるなあ(笑)。

メーターの形状は、すべてのグレードで写真の3眼式となる。
メーターの形状は、すべてのグレードで写真の3眼式となる。
往年の「レーシングメイト」のカタログより、1967年秋に発売された「ホンダN360スポーツキット」。ダークグリーンに白い矢印のストライプというN360のカラーリングは、その年のルマンに出場したチーム・サーティーズの「ローラT70Mk3」に倣ったもの。徳大寺巨匠は当時それを現地で見て(!)、「こいつはカッコイイ」と思ったのだという。
往年の「レーシングメイト」のカタログより、1967年秋に発売された「ホンダN360スポーツキット」。ダークグリーンに白い矢印のストライプというN360のカラーリングは、その年のルマンに出場したチーム・サーティーズの「ローラT70Mk3」に倣ったもの。徳大寺巨匠は当時それを現地で見て(!)、「こいつはカッコイイ」と思ったのだという。

松:言うなれば、東京オートサロンに出展するようなアフターパーツメーカーのルーツがレーシングメイトだったわけですよ。ちなみに当時、巨匠はまだ30前ですよね。
徳:27、28歳だったと思う。
松:時代を読み取る見事な嗅覚と実行力ですね。
徳:とにかくクルマが好きだったから、それをビジネスに結びつけられないかと考えた結果が、たまたま当たっただけだよ。

松:レーシングメイトの広告コピーに「N360ほどスポーツ性に富んだ、しかも安価なツーリングカーはどこにも見当たりません」という一文がありますが、N360の登場にインスパイアされたのでしょうか。
徳:もちろん。あのクルマがあったからこそ生まれた企画だよ。

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