東京オートサロン2013 メーカー系ブースの紹介【東京オートサロン2013】

2013.01.12 自動車ニュース

東京オートサロン2013会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2013】

【東京オートサロン2013】東京オートサロン2013会場リポート(メーカー編)

2013年1月11日、カスタマイズカーの祭典「東京オートサロン2013」が開幕した。今年の会場は、どんな様相を見せたのか? メーカー系ブースの様子を報告する。

「トヨタ/GAZOO Racing」のブースで、もっとも注目を集める1台であろう、ツインチャージャーによって最高出力330psまでチューンされた2リッターフラット4を積んだ「GRMN スポーツ FRコンセプト プラチナム」。
東京オートサロン2013会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2013】
都会のサーカス小屋がコンセプトという「裏レクサス」こと「2UX3J」のブースで、ホワイトタイガーをイメージした「LFAスパイダー」。ボンネットにエンジンの映像が投影されている。
東京オートサロン2013会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2013】

■オートサロンとしては史上最大

今からちょうど30年前、1983年に「エキサイティングカーショー」の名で始まった「東京オートサロン」。31回目を迎えた今回のキャッチフレーズは「史上最大のオートサロン」で、主催者発表によれば出展者数は452社(前回367社)、展示車両台数は802台(同630台)、ブース総数は3608小間(同3004小間)で、いずれも前回より2割以上増えて過去最高。実際、例年どおりの展示スペースである幕張メッセ・国際展示場の1〜8ホール(東・中央・西)に加えて、今回は9〜11ホール(北)まで使い、それらがびっしりと埋まっていたのだから、看板に偽りなしだった。

自動車メーカーの出展は、日本車メーカーは前回と同じくトヨタ、日産、ホンダ、スバル、マツダ、スズキ、日野の7社。輸入車メーカーは前回も出ていたアバルト、ルノー・ジャポン、GMジャパン(シボレー)に、アバルトと同じくフィアット・クライスラー・ジャパンのブランドであるSRTが加わっている。

2010年以来、豊田章男社長が3年ぶりにオートサロンのプレスブリーフィングに登壇した「トヨタ/GAZOO Racing」は、「GAZOO Racing tuned by MN(GRMN)」「G SPORTS(G's)」「モデリスタ」「TRD」「トムス」といったグループ内のチューニング/カスタマイズブランドを総動員。イチ押しはやはり「86(ハチロク)」ベースのモデルで7台を数えたが、中でも注目を集めていたのはターボとスーパーチャージャーのツインチャージャーを備えた「GRMN スポーツ FRコンセプト プラチナム」と、3.5リッターV6を押し込んだ「トムス N086V コンセプト」。過給とエンジンスワップという飛び道具を早くもメーカー自ら解禁したことは興味深い。86ベース以外では、「GRMNヴィッツ・ターボ・コンセプト」と「アクアG'sコンセプト」が目新しかった。

「レクサス」は新たな試みとして、「2UX3J」と名乗るブースを「トヨタ/GAZOO Racing」とは異なるホールに設けた。「2UX3J」とは「LEXUS」を裏側から見た秘密のコード、つまり「LEXUS」を鏡に映した逆文字を崩したものだそうで、通称「裏レクサス」。高級車であるレクサスの裏側には、セクシーで野性的な個性もあるというのがブランドの主張で、カスタムコンセプトは「美しい猛獣」。ホワイトタイガーをイメージしたという「LFAスパイダー」をはじめ、著名なアーティストとのコラボレーションでカスタムした4台を展示していた。
レクサスワールドを広げる発想や企画はけっこうだが、もともとはアウトローな改造車のショーで、今もその残り香がある場にプレミアムブランドが下りてきたことには、率直に言って違和感が拭えなかった。

「日産」のブースにて、コンペティションマシンながら市販モデルの面影を残した「GT-R NISMO GT3」2013年バージョン。
東京オートサロン2013会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2013】
「ホンダ」ブースの、ピットをイメージした一角。右端の「無限レーシングN-ONEコンセプト」の、大胆なブリスターフェンダーを装着したルックスは、ちょっぴり「ブルドッグ」こと往年の「シティ ターボII」を思わせる。
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■最新市販モデルとレーシングカーが競演

日産ブースのステージ上には、白く輝く「ジュークNISMO」と「リーフNISMOパフォーマンスパッケージ」の2台を展示。内外装のドレスアップのみならず、パワートレインや足まわりにも手が入れられた「ジュークNISMO」は発売がアナウンスされた。
ほかには「ジューク」と「ノート」の「Personalization Concept(パーソナライゼーション・コンセプト)」、昨年のルマンに参戦した「デルタウイング」、「GT-R NISMO GT3」の2013年バージョンなどが展示されていたが、既視感の強いクロスオーバーとEVが主役扱いでは、インパクトに欠ける感は否めない。

前々回はショップやガレージが並ぶストリートを模し、前回は「N BOX」にちなんだコンテナ(箱)を並べるなど、近年はブースのデザインにも凝っている「ホンダ」。今回もその流れにあり、ガレージとピットをイメージしたブースには、これまた前2回と同様に四輪のみならず二輪や汎用(はんよう)機までを展示した。
主役は「N-ONE」を中心に10台を数えた軽で、さながら「軽祭り」の様相。中でも大胆なモディファイが施された「無限レーシングN-ONEコンセプト」が注目を集めていた。昨季のSUPER GTのGT500クラスを戦った「ARTA HSV-010GT」をはじめとする四輪・二輪のレーシングマシンが並べられたコーナーには、67年のF1イタリアGPで優勝した「RA300」が、ホンダのレーシングスピリットを象徴する存在のごとく鎮座していた。

スカイアクティブDにスポットを当てた「マツダ」のブースにおけるイメージリーダーともいえる「ルマンLMP2 SKYACTIV-Dレーシング」。
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暗いブースに、4台のWRブルーのコンペティションマシンをスポットライトで浮かび上がらせた「スバル/STI」のブース。
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「ワゴンR RRコンセプト」(左)と「ワゴンR スティングレー CUSTOMIZE」の2台をステージ上に並べた「スズキ」のブース。
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■中にはきわどいパフォーマンスも

ホンダが「軽祭り」なら、「ディーゼル祭り」だったのが「マツダ」。展示の中心となる3台の「アテンザ」と2台の「CX-5」は、すべて「スカイアクティブD」と呼ばれるディーゼルエンジン搭載車。さらにマツダからレーシングチューンを施したスカイアクティブDの供給を受けたプライベートチームが、ルマン24時間のLMP2クラスに参戦することを想定した「ルマンLMP2 SKYACTIV-Dレーシング」が参考出品されている。

SUPER GTのGT300と86/BRZのワンメイクレース用の「BRZ」と、ニュルブルクリンク24時間とWRC2/ERC用の「インプレッサWRX STI」の、4台のコンペティションマシンを並べたブースで、昨年と同様に今季のモータースポーツ参戦体制を発表した「スバル/STI」。ほかに「BRZ」「フォレスター」「インプレッサXV」をカスタマイズしたコンセプトモデルも展示されていたが、「Pround of BOXER」というテーマのもと、WRブルーに塗られたコンペティションマシンとコンセプトモデルときっちり区切った展示は、非常に明快。

「スズキ」は、エアロパーツでスポーティーに装った「ワゴンR RRコンセプト」と、マジョーラカラーのボディーにアクセントとして干支(えと)にちなんだ(?)蛇革模様をあしらってワル度を高めた「ワゴンR スティングレー CUSTOMIZE」の2台を主役としてステージに展示。ほかには同社のテレビCMに出演しているイメージキャラクターをプリントしたモデルなどが並んでいた。

以上に加えて、商用車メーカーの「日野」も昨年に引き続き出展した。展示車両はドレスアップされた2台の2〜3トン積みトラック「デュトロ エックス」だが、ブースには「デュトロエックス隊」なる4人組のガテン系セクシーユニット(?)が登場。「フェロモン大量放出で大ハッスル」といううたい文句のとおり、自動車メーカーのブースらしからぬきわどいパフォーマンスまで展開していた。地味な商用車メーカーというイメージから脱却したいという意思表示なのかもしれないが、もはやリポーターには理解不能。

輸入車メーカーで動きがあったのは、「アバルト」と「SRT」のニューモデルを会場で発表した「フィアット・クライスラー・ジャパン」。「アバルト」は「アバルト500」のラインナップを改め、そのうち「595コンペティツィオーネ」と限定車の「695エディツィオーネ マセラティ」を展示。いっぽうクライスラーのハイパフォーマンスブランドである「SRT」(Street and Racing Technology)のブースでは、限定車の「ジープ・グランドチェロキー SRT8アルパイン」と「クライスラー300 SRT8」がお披露目された。

紫がかった照明もあやしげな「日野」のブースに展示された「デュトロ ハイブリッドカーゴ」。ちなみに隣のブースは、毎回露出度の高いコスチュームで話題となる「AIWA」とあって、おそらくハンパでない数のカメコ(カメラ小僧)を集めるエリアとなるはず。
東京オートサロン2013会場リポート(メーカー編)【東京オートサロン2013】
東京オートサロンに初見参の、クライスラーの高性能ブランドである「SRT」。展示車両は「クライスラー300 SRT8」(右)と「ジープ・グランドチェロキー SRT8アルパイン」。どちらも6.4リッターV8のヘミエンジンを搭載する。
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(文と写真=沼田 亨)

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