【スペック】全長×全幅×全高=4445×1770×1555mm/ホイールベース=2700mm/車重=1460kg/駆動方式=FF/交流同期モーター(109ps/3008-10000rpm、25.9kgm/0-3008rpm)/航続距離=228km(JC08モード)/価格=413万3850円(テスト車=417万5850円/ボディーカラー<ブリリアントホワイトパール>=4万2000円)

日産リーフ G(FF)【試乗記】

14%増えたワケ 2013.01.09 試乗記 日産リーフ G(FF)
……417万5850円

発売から2年、電気自動車の代名詞となった「日産リーフ」がマイナーチェンジを受けた。新型の見どころは、航続距離の延長や利便性を向上させたところ。その仕上がり具合をチェックする。

見えない部分を改良

大きく進化して、「日産リーフ」ますます先行。電気自動車(EV)としてだけでなく、セダンとしての機能も磨かれた。去る2012年11月20日に発表されたマイナーチェンジの内容は、(1)航続距離の増大、(2)制御機器類の集約化、(3)軽量化、(4)荷室の使いやすさ向上、(5)IT機能の充実、などが中心。これからEV発売をめざすライバル各社にとって、最強の目標となったのは間違いない。

まず(1)の航続距離(JC08 モード)は、これまでの200kmから228kmへと14%長くなった。たいした差ではないように見えても、どこにでも充電スポットが完備しているわけではない以上、少しでも延びればユーザーは大助かり。
注目すべきは、床下に搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量(24kWh)を増すことなく、モーターや制御系を設計し直し高効率化することによって目標を達成したこと。バッテリーを大型化すれば航続距離増大は簡単だが、そのぶん重くなり、価格も上がり、充電所要時間も延びる。

(2)の制御機器の集約化も大きい進歩。これまでは車載普通充電器が後席直後に搭載されていたから、ハッチバック内部の荷室の奥に高い段差があった。今回はDC/DCインバーターやコントローラーのほか、充電器などを小型軽量化し、効率も高め、ひとまとめにしてフロントのモーターの上に移したので、本格的ハッチバックと呼べる荷室になった(折り畳む後席との間にはまだ10cmほどの段差は残るが)。

これらを中心に各部を徹底的に見直したのが(3)の軽量化で、重量1430〜1460kgと、これまでより60〜90kgもの減量に成功している。だから航続距離も長くなった。(4)は(2)の副産物。(5)は最初からリーフの売り物だったが、スマホに専用アプリをインストールすることによって、遠隔操作で充電したり、バッテリー残量を確認できたりするのに加え、今度は各地の充電インフラを持つ販売店の営業時間帯を検索したり、充電器ごとの満空状況をリアルタイムで知ったりできるようになった。

その他、充電操作のやりやすさ、エアコンの効率アップによる節電など、ほとんど重箱の隅をつつくような改良が施されている。

消費電力を抑えるために全グレードに全席シートヒーターやステアリングヒーターが標準装備となった。
消費電力を抑えるために全グレードに全席シートヒーターやステアリングヒーターが標準装備となった。
マイナーチェンジで追加されたブラック内装。「G」「X」グレードには本革シート仕様もオプションで用意される。
マイナーチェンジで追加されたブラック内装。「G」「X」グレードには本革シート仕様もオプションで用意される。
ボンネットの下には、駆動モーターと減速機に加え、高電圧ユニットや充電器を一体化したEV専用パワートレインが収まる。
ボンネットの下には、駆動モーターと減速機に加え、高電圧ユニットや充電器を一体化したEV専用パワートレインが収まる。
後席の後ろにあった充電器を小型化しフロント部に移動したことで、荷室容量は330リッターから370リッターに拡大された。
(写真をクリックするとシートアレンジが見られます)
後席の後ろにあった充電器を小型化しフロント部に移動したことで、荷室容量は330リッターから370リッターに拡大された。
(写真をクリックするとシートアレンジが見られます)
ナビ機能では「立ち寄り充電スポット案内」や「省エネルート案内機能」「到着時のバッテリー残量予測」のほか、充電スポットの「満空情報」や「急速充電器設置表示」「営業時間外表示」などの機能が追加された。
(写真をクリックすると満空情報画面が見られます)
ナビ機能では「立ち寄り充電スポット案内」や「省エネルート案内機能」「到着時のバッテリー残量予測」のほか、充電スポットの「満空情報」や「急速充電器設置表示」「営業時間外表示」などの機能が追加された。(写真をクリックすると満空情報画面が見られます)

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