【スペック】全長×全幅×全高=4650×1860×1375mm/ホイールベース=2755mm/車重=1830kg/駆動方式=4WD/4.2リッターV8 DOHC32バルブ(450ps/8250rpm、43.8kgm/4000-6000rpm)/燃費=8.1km/リッター(JC08モード)/価格=1222万円6000円(テスト車=1280万6000円)

アウディRS 5(4WD/7AT)【試乗記】

スーパースポーツの新人類 2012.12.15 試乗記 アウディRS 5(4WD/7AT)
……1280万6000円

“スポーツクーペの理想形”をかかげる、アウディの4シータークーペ「RS 5」に試乗。その走りは、どのようなものなのか?

ファーストタッチで「死角がない」

「さすがに街中では(アシが)かってぇな〜」と思ったけれど、そうだと思い出して、アウディドライブセレクトを「DYNAMIC」から「COMFORT」へ切り替える。するとクルマ全体に張り詰めていた緊迫感が、いいあんばいにふっとほぐれる。

乗り心地は硬いには硬いけれど、それは脳天に響くようなイヤな硬さではない。路面からは小さくないショックが伝わるのに「スポーツカーらしい」と納得できるのは、がっちりとした車体が一発で衝撃を受け止めるからだろう。「トン!(という衝撃)」→「はい終わり!」という、スポーツマンらしい潔さがいい。その「トン!」も、絶妙に角が丸められていて、とがった感じがない。これもイヤな感じを受けない理由だ。

しかし乗り心地も問題ないとなると、いよいよ死角がないクルマだ。2年前に登場した「アウディRS 5」は、マイチェンを受けてさらに煮詰まっていた。
狭い道に入ると意外と横幅があることに気付くけれど、スーパーカーとしては扱いやすいサイズのボディー。低回転域では裏方仕事をしっかりこなし、回せば華やかなスターの役回りも演じる4.2リッターのV8エンジン。荷物置き場としてではなく、きちんと座席として使える後席。フルタイム四駆システム。

こうやって要素を挙げていくと、どうしても「ポルシェ911カレラ4」と比べてしまう。値段はRS 5(7AT)が1222万6000円で、カレラ4(7MT)が1265万円。0-100km/h加速の公表値はRS 5が4.5秒で、カレラ4が4.9秒。

30歳代のクルマ好きと話をしていると、実はアウディRS 5とカレラ4で悩んだりはしないようだ。「RS 5もクールだけれど、新しい『ゲレンデ』もゴツくてインパクトがある」的な比較検討がイマ風らしい。でも、旧世代なのでどうしてもRS 5とカレラ4のどっちにしようか、的な視点から試乗してしまう。とは言いつつ、自分の場合は憧れのクルマがポルシェ911なので、以下、×1.4ぐらいの“ポルシェ係数”をさっぴいてお読みください。

登場から2年を経て、2012年8月に新デザインで発売された「RS 5」。インテリアでは、操作ボタンの形状および配列、ボトムがフラットなタイプの3本スポークのステアリングホイールが新しい。
登場から2年を経て、2012年8月に新デザインで発売された「RS 5」。インテリアでは、操作ボタンの形状および配列、ボトムがフラットなタイプの3本スポークのステアリングホイールが新しい。
こちらは、アウディドライブセレクトの選択画面。ドライバーの好みに応じて、エンジンのレスポンスやトランスミッションのプログラム、ステアリング特性などを統合制御する。
こちらは、アウディドライブセレクトの選択画面。ドライバーの好みに応じて、エンジンのレスポンスやトランスミッションのプログラム、ステアリング特性などを統合制御する。
アルミホイールは10スポークの19インチ。ブレーキディスクは、放熱性に優れるとされるウエーブ状のものがおごられる。
アルミホイールは10スポークの19インチ。ブレーキディスクは、放熱性に優れるとされるウエーブ状のものがおごられる。
マフラーエンドは左右二本出し。リアのコンビネーションランプもフロントと同様、マイナーチェンジを機に帯状のLED式となった。
マフラーエンドは左右二本出し。リアのコンビネーションランプもフロントと同様、マイナーチェンジを機に帯状のLED式となった。
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