【スペック】全長×全幅×全高=4500×1800×1305mm/ホイールベース=2450mm/車重=1470kg/駆動方式=RR/3.4リッター水平対向6 DOHC24バルブ(350ps/7400rpm、39.8kgm/5600rpm)/価格=1359万円(テスト車=1571万5000円)

ポルシェ911カレラカブリオレ(RR/7AT)【試乗記】

硬派なマニアも振り返る 2012.09.13 試乗記 ポルシェ911カレラカブリオレ(RR/7AT)
……1571万5000円

新型「ポルシェ911」がバリエーションを拡大。新たにリリースされた「カブリオレ」の走りを、3.4リッターエンジン搭載のベースグレードで試した。

新型のカブリオレはクール

いきなりで恐縮ですが、実はまだポルシェを諦めていないのである。こんなことを言うと、すかさずもうひとりの自分が「そんな稼ぎはどこにある?」と突っ込んでくる。
確かに、新車で買うには宝くじやtotoに頼る必要がある。けれども、さらにもうひとりの自分が、「リサーチしましたところ、認定中古車は超ざっくり言って7〜8年で新車時の半額以下になるであります」と耳元でささやく。

ほぼ間違いなく人生最初で最後のポルシェになるはずなので、狙うは「911」だ。「ボクスター」のほうが軽快だとか、「ケイマン」のほうがシャープだとか、そういう理屈の問題じゃない。早瀬左近(『サーキットの狼』ですね)の911が刷り込まれているのだ。

というわけで、「素のクーペでMT(マニュアルトランスミッション)」という条件での検索を地道に続けている。PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)のほうが速くて燃費がいいとかタマ数が多いとか、これまた理屈の問題じゃない。
こうした強い信念と弱い財政基盤をもってポルシェ911、しかもクーペのMTの相場動向をうかがっているわけですが、目の前に現れた新しい「ポルシェ911カレラカブリオレ」(7段PDK仕様)を見て、おおっと思う。

気温30度を超えていたから幌(ほろ)を閉じて登場したのだけれど、新しいカブリオレにはこの状態でもカタマリ感があるのだ。以前のカブリオレにあったような、「私、汗臭いクーペとは違いますので」というエレガントさはない。

資料によれば、新型カブリオレのルーフラインはクーペと寸分たがわず同じなのだという。早瀬左近のクールな男らしさに憧れた身としては、新型のたたずまいが好ましい。「最新のポルシェは最良のポルシェ」というのは、デザインにもあてはまる。もしかすると、カブリオレもアリなのかと、強い信念が揺らぐ。でも、カブリオレは高い。弱い財政基盤がさらに大きく揺らぐ。

タコメーターを中央に配置する5連メーターなど、クーペを踏襲するインテリア。ということは、センターコンソールに各種スイッチを並べたパナメーラやカイエンに近い雰囲気になっているということ。
ポルシェ911カレラカブリオレ(RR/7AT)【短評】
右から二つ目は4.6インチのVGAディスプレイで、ここに平均速度やタイヤ空気圧のモニタリング、加速度(Gフォース)などさまざまな情報を切り替えて表示できる。
ポルシェ911カレラカブリオレ(RR/7AT)【短評】
新しい「991型」は、先代にあたる「997型」に比べてホイールベースで100mm、全長で65mm長くなっている。それでも決して間延びせず、「ポルシェ911」らしい硬質な印象を伝える。ボディーが拡大したのにもかかわらず、アルミ素材や高張力鋼板を多用することで60kgのダイエットを果たしたのは立派。
ポルシェ911カレラカブリオレ(RR/7AT)【短評】

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