リュックベッソンの「TAXI」今夏公開(6/19)

1998.06.19 自動車ニュース

リュックベッソンの「TAXI」今夏公開(6/19)

あのリュックベッソンが脚本と製作をつとめたフランスのカーチェイス映画「TAXI」(コムストック配給)がこの夏日本公開される。舞台はフランスのエンスー都市マルセイユ。主人公はプジョー406V6に乗るタクシー運転手。彼がメルセデス500Eに乗るドイツ人の銀行強盗団逮捕に協力して奮闘するさまを描いたのが本作である。

そもそもこの「TAXI」は、「レオン」「ザ・フィフスエレメント」といった大ヒット作を監督したリュックベッソンが長年温めていたものといい、それをクルマのCFを数多く手がけてきたジェラールピレスがメガホンをとって1時間25分の作品に仕上げた。

クルマ好きが撮った映画であることを端的に示すエピソードは、スタントドライバーにジャン=ピエール・ジャブイユ、ジャン=ピエール・ジャリエ、アンリ・ペスカローロといった往年のグランプリドライバーを起用したことと、市街地ロケにあたってポールリカール・サーキットのコースマーシャルたちに道路の管理を依頼したということからわかる。

ひとことで言うとノーテンキな映画である。主人公のタクシー運転手(サミーナセリ)が車内のスイッチを入れるとチンスポイラーとブートスポイラーがせりだし、さらに車高が油圧で下がり、ふつうの406がさながらツーリングカー選手権出場車に「変身」してしまうところは見せ場のひとつ、のはずなのだが実際は特撮映画のノリ。クルマはバンバンつぶれるけれど、とりたてて凝った演出もなく、こちらは西部警察よりはマシ、といったていど。ドゥカーティ916SPや昔のアウディクワトロなど、フランスのエンスーがなにを好むかがわかる点では興味ぶかいのだが、たいして凝った演出もなく、ベッソンの名前に惹かれて足を運ぶと意表をつかれるだろう。プジョーファンは観る価値があるが、メルセデスファンは……といったところか。(WebCG=オガワ)

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