【スペック】全長×全幅×全高=4320×1850×1435mm/ホイールベース=2640mm/車重=1430kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブターボ(265ps/5500rpm、36.7kgm/3000rpm)/価格=385万円(テスト車=449万円)

ルノー・メガーヌ ルノースポール(FF/6MT)【試乗記】

本気のフレンチロケット 2012.09.09 試乗記 ルノー・メガーヌ ルノースポール(FF/6MT)
……449万円

ひょうたんからフレンチロケット!? 古くは「R5」から「5ターボ」シリーズが生まれたように、普段はおとなしいフランス車から、時にどう猛なパフォーマンスモデルが生まれることがある。「メガーヌR.S.」はマイナーチェンジでどう変わった?

やるときはやる

世界標準の乗り味というものがあって、最近はどこの国のクルマもそこを目指してセッティングしているような気がする。言葉にするのは難しいが、かつてのドイツ車の乗り味をベースに、低速ではもう少し当たりの柔らかい乗り心地がそれ。もちろん、各メーカーが申し合わせたわけではないだろうが、高いクルマは電子制御によって、安いクルマは両端を捨ててなんとかいいところを見つけることで、どこの国のクルマも同じようなところを狙って開発しているような気がする。

従って、各国のクルマの乗り味が似てきている。味気なく言えば、乗り味が国やメーカーによって特徴づけられるのではなく、価格によって良しあしが決まる時代。乗り味に限らず、クルマ全体から受ける印象もそうだ。似ている。一国、一ブランドのアイデアやパーツによってのみ構成されるクルマなどほぼない昨今、クルマによってまるで異なる印象を求めるのは酷なのかもしれないが、「1000万円以上出してくれるならうちだけのものを提供しますよ」と言われているようで、「ちょっと待ってよ!」と言いたい気持ちもないわけではない。

話は変わって、少し前まで、普通のフランス車はスポーティーであるということにわりと無頓着だったと思う。それよりもコンフォートであることのほうが重要だったはずだ。柔らかいシートや柔らかい足まわりのセッティングはそのためで、好事家が「車体は大きくロールしながらもタイヤは路面を離さない」などと、勝手に“それもひとつのスポーティー”と解釈することはあったかもしれないし、僕なんかも昔の自動車雑誌を一生懸命読んできたから、そうそうとうなずいてしまいそうになるが、作り手はやっぱり快適な乗り味を提供したかったはずだ。

その代わり、フランスメーカーは、いざスポーティーなクルマを作るということになったらとことんやる。ルノーはその最たるブランドで、「R5」をベースに「5ターボ1」とか「2」を、「R21」をベースに「21ターボ」を、「ルーテシア(クリオ)」をベースに「ウィリアムズ」とか「V6」を作って、フランス車好きを驚かせるとともに、留飲を下げさせてきた。モータースポーツの歴史を見れば、フランス人が元来“飛ばす”ことが嫌いな人たちではないことがわかるというもの。1ページ目の最後の最後になってしまって申し訳ないが、今回の「メガーヌR.S.」は、彼らの“やるときはやる”シリーズ最新版だ。

今回のマイナーチェンジで走りに磨きがかかった「メガーヌR.S.」。最高出力は250psから265psへ。価格は据え置きの385万円。
今回のマイナーチェンジで走りに磨きがかかった「メガーヌR.S.」。最高出力は250psから265psへ。価格は据え置きの385万円。
ハンドル位置は右のみ(従来型は左のみ)。ステアリングの黄色いセンターステッチは継承。タコメーターパネルは黄からグレーへ。
ハンドル位置は右のみ(従来型は左のみ)。ステアリングの黄色いセンターステッチは継承。タコメーターパネルは黄からグレーへ。
トランスミッションは引き続き6段MTを採用。ファイナルを含め、ギア比は従来と同じ。
トランスミッションは引き続き6段MTを採用。ファイナルを含め、ギア比は従来と同じ。
「R.S.モニター」はパワー、トルク、加速タイムなどの情報を表示するほか、スロットルマッピングの5段階の調整が可能。
「R.S.モニター」はパワー、トルク、加速タイムなどの情報を表示するほか、スロットルマッピングの5段階の調整が可能。

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