7代目「フォルクスワーゲン・ゴルフ」が登場

2012.09.05 自動車ニュース
7代目となる新型「フォルクスワーゲン・ゴルフ」。傍らに立つのは、フォルクスワーゲンのマルティン・ヴィンターコルンCEO。
7代目「フォルクスワーゲン・ゴルフ」が登場

フォルクスワーゲン、7代目「ゴルフ」を世界初公開

独フォルクスワーゲンは、2012年9月4日、主力モデルの「ゴルフ」をフルモデルチェンジし、ベルリンで披露した。


7代目「フォルクスワーゲン・ゴルフ」が登場の画像
新型「ゴルフ」にはフォルクスワーゲン・グループの新世代モジュラーアーキテクチャーである「MQB」が採用される。
新型「ゴルフ」にはフォルクスワーゲン・グループの新世代モジュラーアーキテクチャーである「MQB」が採用される。
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■新プラットフォーム「MQB」を採用

初代「フォルクスワーゲン・ゴルフ」が誕生したのは、いまから38年前の1974年。“空冷ビートル”の後継モデルとして開発されたFFの2ボックスカーは、以後、フォルクスワーゲンの主力モデルとして、また、コンパクトカーのベンチマークとして確固たる地位を守り続けている。2012年7月末までの累計販売台数は、カブリオレやステーションワゴンなどを含めると2913万台に及ぶ。

この基幹モデルが、前回のモデルチェンジからわずか4年で新型へと進化した。これまでの6代目ゴルフが、5代目から基本部分を受け継いだクルマだったのに対し、7代目となる新型は、横置きエンジン用に新たに設計された「MQB」プラットフォームを採用する、まったく新しいクルマである。

新型ゴルフは、ボディーが少し拡大されたにもかかわらず、車両重量は最大100kgの減少に成功した。ボディーサイズは、全長が56mm、全幅が13mm拡大して、それぞれ4255mmと1799mmに。一方、全高は28mm低い1452mmで、旧型よりもワイド&ローの印象を強めている。

それでも、ひと目で「ゴルフ」とわかるのは、太いCピラーと水平に伸びるルーフラインが生み出す特徴的なフォルムによる部分が大きい。フロントマスクは、二つのヘッドライトを水平のラジエターグリルで結ぶ、おなじみのデザインとなるが、先代よりもラジエターグリルを細くし、また、ヘッドライトをエッジの効いた形状にすることで、よりスポーティーな表情となった。一方、リアは、車体の中心に行くほど狭くなるテールレンズとL字型のランプにより、旧型との違いを際だたせている。

インテリアも一新された。ワイドなセンタークラスターがドライバーに向けて配置されており、コックピットはパーソナルな雰囲気と高級感を高めている。ホイールベースが延ばされたおかげで、室内長は14mm増加し、後席のレッグルームの拡大につながっている。

7代目「フォルクスワーゲン・ゴルフ」が登場

また、ラゲッジスペースも30リッター増えて380リッターにアップ。後席の分割可倒機構に加えて、助手席シートバックの前倒し機構、ラゲッジフロアの高さが選べるバリアブルカーゴフロアなどの採用などにより、使い勝手が向上したのも見逃せない。

■気筒休止機構で燃費アップ

軽量化とともに、パワートレインの高効率化も開発テーマのひとつとされる。例えば、新型ゴルフでは、エンジンのタイプを問わず、全車にスタート・ストップシステム(アイドリングストップ機構)とブレーキエネルギー回生システムを搭載する。

ガソリンエンジンは、1.2リッター(85ps)および1.4リッター(140ps)の4気筒TSI(直噴ターボ)が用意される。注目は1.4リッターの1.4TSIで、従来の同排気量のエンジンよりも18psもハイパワーであるにもかかわらず、100km走行あたりの燃料消費量は6.2リッターから4.8リッターに減少している(燃費:16.6km/リッター→20.8km/リッター。現地の測定法による)。これに貢献するのが低負荷時に2気筒を休止する「アクティブ シリンダー マネジメント(ACT)」で、EUドライビングサイクルで0.4リッター/100kmの効果が得られるという。

一方、ディーゼルエンジンは、105psの1.6TDI(直噴ターボ)では26.3km/リッター、さらに低燃費を追求する「ゴルフ ブルーモーション」では31.2km/リッターを実現する。

安全性の面では、30km/h以下で走行中に前方の障害物を検知し、場合によっては緊急ブレーキを作動する「シティーエマージェンシーブレーキ」を採用。さらに、衝突のあと自動的にブレーキをかけて二次衝突の衝撃を緩和する「マルチコリジョンブレーキ」を標準装着する。他にもドライバー疲労検知システムやレーンアシスト、パークアシストといったドライバー支援システムを用意する。

このように、新プラットフォームと新エンジンにより軽量化と低燃費、高い安全性を手に入れた新型「ゴルフ」。その仕上がりに興味は尽きない。

(文=生方聡)


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