第260回:【Movie】大矢アキオは二度死ぬ!? 横丁のボンドカー集合せよ!

2012.08.31 エッセイ

第260回:【Movie】大矢アキオは二度死ぬ!? 横丁のボンドカー集合せよ!

2012年7月29日に英国ビューリーで開催された「シンプリー・ボンド」のパレード。
2012年7月29日に英国ビューリーで開催された「シンプリー・ボンド」のパレード。
「007」のナンバー(ダミー)をつけた「BMW Z3」。『ゴールデンアイ』のボンドカーだ。
「007」のナンバー(ダミー)をつけた「BMW Z3」。『ゴールデンアイ』のボンドカーだ。
動画のワンシーン。
動画のワンシーン。

『007』シリーズの劇中車オーナー集結

2012年は、『007』シリーズ第1作『ドクター・ノオ』の公開から数えて50年を迎える年である。これを記念して7月29日、イギリス南部ハンプシャー州ビューリーのナショナル・モーターミュージアムで、「シンプリー・ボンド」と題するイベントが催された。これは、『007』作品に登場する劇中車と同型車または類型車ならなんでもオーケーという一般参加型企画である。同ミュージアムで2013年1月6日まで開催予定の、『007』シリーズ登場車両の特別展「ボンド・イン・モーション」との連動イベントだ。

当日ミュージアムには、事前にウェブサイト上で公開していた対象車両リストのクルマたちが、朝から次々とやってきた。そしてボンドカーの代表ともいえる新旧アストン・マーティンのクラブや、変わったところでは、1971年公開の『ダイヤモンドは永遠に』に登場する「トライアンフ・スタッグ」のクラブも含めると、昼過ぎには参加者は約80台に達した。

午後にはパレードが行われ、フィナーレでは来場者による人気投票の結果が発表された。アストン・マーティンの「DB6」や「DB3」を抑えてトップに選ばれたのは、1981年『ユア・アイズ・オンリー』に登場する「シトロエン2CV6」を模した、州内在住のジム・ギブソン氏の愛車だった。ギブソン氏は受賞後も派手なロールをともなう走行パフォーマンスを披露し、来場者を沸かせるサービスぶりだった。

『007』といえば日本では2012年12月1日に新作『スカイフォール』が公開される。第23作となる今回は、ダニエル・クレイグ扮(ふん)するジェームズ・ボンドがイスタンブールでホンダ製二輪車「CRF250R」を乗り回すシーンがある。
クレイグによるボンドはこれで3作目。ファンとしてはずいぶんと見慣れてきたが、未来のジェームズ・ボンドは、どのような俳優がこなすのだろうか。

『リビング・デイライツ』に登場するボンドカー「アストン・マーティンV8」。
『リビング・デイライツ』に登場するボンドカー「アストン・マーティンV8」。
『ユア・アイズ・オンリー』のボンドカー「シトロエン2CV6」。
『ユア・アイズ・オンリー』のボンドカー「シトロエン2CV6」。
動画のワンシーン。
動画のワンシーン。

日本では自動車メーカーが「免許をとろう」と呼びかけるテレビCMを展開している。イタリアを見ていると、欧州でもそう呼びかける必要が生じる兆しがなきにしもあらずだ。
たとえカースタントは代役だからといって、ボンドのオーディション募集要項に「要普免」と書いておかないといけない時代が来るのではないか? と余計な心配を今からしているボクである。

(文と写真=大矢アキオ、Akio Lorenzo OYA)


『007』シリーズ誕生50周年イベント「シンプリー・ボンド」(前編)

『007』シリーズ誕生50周年イベント「シンプリー・ボンド」(後編)
(撮影と編集=大矢アキオ、Akio Lorenzo OYA)

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。