「クルマの長期不使用について」

2001.07.01 クルマ生活Q&A その他

「クルマの長期不使用について」

長期出張等でクルマに長く乗れないことがあります。これはクルマによくない気がしますが、注意すべき事を教えて下さい。また、ブランクの期間はどの程度が限界なのでしょうか。場合によっては売却した方がいいのでしょうか?(STさん)

お答えします。長期間クルマに乗らない場合、保管場所によってずいぶんと傷みかたが違います。雨や風があたる露天の場合はボディの塗装がダメージを受けます。特にメタリック系は艶が「引ける」こともあります。木の葉や樹液、花びらもボディにとっては大敵です。

機械的な部分で要注意個所はブレーキです。ブレーキの油圧系に使われているブレーキ液はアルコールが主成分ですから湿気を吸いやすいのです。ブレーキ液に湿気が入るとディスクブレーキキャリパー内に錆ができピストンがくっついてしまうことも考えられます。こうなるとオーバーホールが必要になります。

短期間でもクルマに乗らないと、バッテリーが上がってしまうことはよく知られています。クルマが止まっていてもバッテリーからは時計や電子制御関係の電気が流れています。充電されないで放電しっぱなしであればバッテリーは完全にだめになってしまいます。数カ月以上乗らないのであれば、あらかじめ外しておくほうがよいでしょう。接続しておくとターミナルが腐食し、電気が通りにくくなるというデメリットも生まれます。

タイヤは1カ月置きっぱなしにしただけでバランスが崩れてしまうことがあります。1個所に荷重がかかるため、その部分がもとに戻りにくくなるからです。変な音や振動が出た場合は、タイヤバランスを取り直すなどの整備が必要になってきます。しばらく乗らないことがわかっている場合は、空気圧を3kg/平方センチに高めておいてください。

エンジンオイルの交換を事前にしておくというのも重要です。エンジンオイルの中には油性剤という添加剤が入っているので、潤滑性と耐腐食性を高める被膜を作ってくれます。冷却水が少ないと金属面が空気に触れて錆びる可能性が高くなるの、規定量入っているかどうか確認してください。

私も以前、1年間クルマを放置しておいたことがありますが、上記の点に気をつけていたので、バッテリーとエンジンオイルの交換、タイヤの組み直し、ブレーキの点検をしただけで問題なく乗れました。誰かに頼んで、ひと月に1、2回エンジンをかけて、少しの距離でもいいから走ってもらうことがベストなのは言うまでもありません。