「レギュラーとハイオクはそんなに違う?」

2002.06.01 クルマ生活Q&A ガソリン・オイル

「レギュラーとハイオクはそんなに違う?」

僕は3S-FE搭載のコロナに乗っている学生です。雑誌に「レギュラーとハイオクの違いはオクタン価の違いである」と書かれていたのですが、オクタン価というのは耐圧縮性の指標ですよね? ガソリンは基本的に炭化水素の集まりなので爆発してしまえば水と二酸化炭素ですよね? とすれば、レギュラー仕様のエンジンにハイオクを入れても、圧縮比を上げなければ、大きな違いはないのではないでしょうか。しかし、実際ハイオクを入れて乗ってみるとエンジンの吹け上がりが全く違うような感じがします。どういうことなのでしょうか。(八王子市NTさん)

お答えします。エンジンの吹けあがりという観点にたったとき、レギュラーとハイオクの違いというのは「耐圧縮性」にあるではなく、分子結合にあるといえます。そしてクルマによってはその違いが明確な形で表れます。

通常、2万キロ以上走行したクルマでは、エンジン内部に酸素を結びつかなかった炭化水素(カーボン)が付着して、それがシリンダー内の放熱効果をさまたげ、それが燃料の自然発火を誘発します。これがいわゆる「ノッキング」です。ノッキングが発生しているときは特有の「カリカリカリ」という音が聞こえたりします。

ノッキングを防止するために最近のクルマにはノックセンサーが付いており、ノッキングが起こりそうになると「先まわり」して、点火時期を遅らせます。そうすることでノッキングが起こらないようにしています。しかしノックセンサーが働くと爆発時の圧力が下がるため出力は低下します。それによって回転はスムーズに上がらず、「つまずき」がでることになります。

ノックセンサーを働かせないためには、ハイオクガソリンが有効です。ハイオクガソリンは分子の結合が強いため自然発火(ノッキング)が起こりにくくなっています。そこでノックセンサーが作動する機会が少なく、エンジンは出力低下もなくスムーズに回るのです。ちょっと走り込んだクルマにはハイオクを入れることによって、本来持っているレスポンスを引き出すことができるというわけです。