ドディオン式サスペンションとは?

2002.02.27 クルマ生活Q&A サスペンション

ドディオン式サスペンションとは?

全日本GT選手権に出場している「AE86(トヨタ・レビン/トレノ)」のリアサスペンション形式は「ドディオン式」というのだそうです。リジッド式の一種ながら、ダブルウィッシュボーン同様に機能するらしいのですが、アーム類がどのように結合されているのかよく分かりません。詳しいことを教えてください。(NHさん)

お答えします。ドディオン式とは、ディファレンシャル(デフ)をボディ側に装着し、バネ下重量の軽減を図ったサスペンションです。

AE86の元の形式は「5リンク」と呼ばれるリジッド式です。一体化したディファレンシャルと車軸を、左右各2本の縦方向のリンクおよびボディから斜めに車軸につながるパナールロッドと呼ばれる計5本のリンクで吊っています。つまり、デフと車軸がいっしょに動くので、バネ下が重くなるのです。

独立懸架のサスペンションを思い浮かべて下さい。固定されたディファレンシャルから独立して左右に伸びるドライブシャフトがあります。これはホイールハブまでつながっていますね。
ドディオン式は、そのハブ近くの部分を、パイプ状のもので左右結合したサスペンション形式です。独立懸架並みの「バネ下の軽さ」と、リジッドのメリットである「左右輪のキャンバー変化のなさ」を両立した形式といえます。結果、路面への追従性が高くなり、乗り心地がよくなります。

ちなみに、ドディオンアクスルは、5リンク式のリジッドアクスルより古くからあります。1893年にドディオンアクスルが発明され、翌94年に5リンクがルノーによって開発されました。どちらも自動車黎明期から、100年以上続いている技術なんですね。

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