「エコタイヤはどうですか?」
2001.11.27 クルマ生活Q&A タイヤ・ホイール「エコタイヤはどうですか?」
最近の新型車はエコタイヤを履いているクルマがあります。普通のタイヤとどこが違うのでしょう? ドライビングフィールの差も教えてください。(HKさん)
お答えします。エコタイヤは、通常のタイヤに比べて転がり抵抗が少なく、結果的に低燃費走行が可能になります。転がり抵抗を少なくするためには、走行中のタイヤの変形を少なくし、地面と接するトレッド面を小さくする必要があります。もちろん、タイヤに使われるゴム等の材質も変わります。
一般的なタイヤは、「燃費」もさることながら「静粛性」や「グリップ」「操縦安定性」などを考え合わせているので、エコタイヤに比べてトレッド面が柔らかくなっています。そのためトレッド面全体で路面をつかむことができ、カーブでもよく踏ん張るのです。しかし踏ん張るあまり(エコタイヤと比較すると)抵抗が大きくなってしまい、燃費には有利といえません。
私の体験では、エコタイヤのフィールは接地感が希薄です。トレッド面の中心部分だけで路面をとらえているようで、妙に神経質な印象を受けます。さらに、乗り心地にゴツゴツとした感じが増します。エコタイヤにはスポーティなクルマ用のサイズもありますが、クルマ本来のポテンシャルが発揮できなくなることも考えられるのであまりオススメできません。
ごく普通に走行するファミリーカーレベルであれば、ハンドリング面での悪影響は感じとれません。とはいえ、今の時点では、「低燃費」と「操縦性」の両立は、まだまだ難しいと考えたほうがよいでしょう。
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