「CVTってどんな感じなのでしょう?」

2001.03.03 クルマ生活Q&A トランスミッション

「CVTってどんな感じなのでしょう?」

クルマを買い替えることになったのですが、いいなと思った車がCVT(無段変速機)搭載モデルしかないことを知りました。車の修理をしている人に尋ねてみると、最初は確かに燃費もよくて快調かもしれないけれど、長く乗るとガタがきやすいからオススメはしない、と言われました。どんな機械でも精密になればなるほど、故障が多いというのは世の常かもしれませんが、現状はどうなのでしょうか?(お名前がありません)

お答えします。私が思うに、CVT(無段階変速機)は現在市販車に採用されているなかで最も理想的なトランスミッションです。

CVTの美点として燃費が挙げられます。無段階にギヤ比を変えていくため余計なエンジン回転の上がり下がりを少なくでき、ロックアップ機構と相まって効率良くエンジンの動力をタイヤに伝えられるからです。

現在お馴染みの金属ベルト式のCVTが日本に登場したのは1987年、世界に先駆けて富士重工業がジャスティに搭載しました。このときに使われた、発進時に使用する電磁式クラッチ機構が今ひとつ信頼性に乏しかったのと、エンジンとトランスミッションの情報の行き来が少ないため細かい制御ができないという問題点を抱えていました。しかも経年変化で無段階にギヤ比を変えるプーリーの動きが悪くなり、走行距離が延びるにしたがって当初より燃費が悪化するということもありました。

しかしその後、自動車部品メーカーは超低燃費を実現するために、精力的に開発を続けました。電磁式クラッチのかわりにトルクコンバーターを使い、電子制御を駆使してロックアップ機構の働く領域を拡大しました。結果、今では信頼性も向上しています。その証拠に欧州ではCVTを搭載するメーカーも増えています。

最近、新規格で登場した軽自動車にもロスの少ない乾式タイプのCVTが搭載されているものがあります。トヨタ自動車もCVTの生みの親ともいえるオランダのヴァンドーネ社と共同開発を行う予定と報道されていました。21世紀に向けて、いま以上に期待がもてるオートマチックトランスミッションと言えるでしょう。