「MTとATどちらが低燃費?」

2001.07.01 クルマ生活Q&A トランスミッション

「MTとATどちらが低燃費?」

私は今、マニュアルの車に乗っています。自分のクルマでは100km/h時のエンジン回転数が、5速でちょうど3000回転に達してしまいます。ところが最近、ある5段オートマチックトランスミッション搭載車を運転したところ、4速でも2500回転前後で驚きました。となるとATはMTより低燃費ということでしょうか。しかし、一般路に限って言えば、MT車のほうが低燃費のように思うのですが。ATでも燃費のいい走り方はあるのでしょうか?(OMさん)

お答えします。いちいちクラッチペダルを踏んでギヤを選択するMT車よりも、アクセルペダルを踏むだけのAT車の方が楽に違いありません。しかしエンジンからの出力を有効に使うことができ、燃費の点で勝るのはMT車です。

ATの場合、流体クラッチを使っているためロスが出てしまいます。かりにエンジンから出る回転を2回転だとすると、流体クラッチからの回転は1.5回転というぐあいになります。液体同士の摩擦作用を利用してトルクを伝達しているため、滑る割合が多くなるからです。MTで言うなら発進やギヤチェンジするたびにクラッチが滑っているような感じです。これがATがMTにくらべ燃費が悪くなる原因です。

通常の走行でエンジン回転と速度を一定に保っていれば、ATのクラッチの滑りを最小限に抑えることができます。しかしそれでも、エンジンとトランスミッションが半クラッチ状態であるのには変りありません。

滑ることが燃費の悪化とATフルードの劣化を招きます。そこでこの滑りを無くすために開発されたのが、自動車のカタログで目にすることの多い「ロックアップ」機構です。文字通りエンジンとトランスミッションのクラッチをロックする仕組みです。直結状態をつくることでATの燃費改善をはかるという機構です。

ロックアップ機構が働くのは、トルクコンバータを必要としない走りの領域、つまり高速道路など、一定速度で走行するときです。これが働いている間であれば、燃費の面ではMTと互角になるでしょう。

AT車の燃費を良くするためには、アクセルを必要以上に深く踏み込まないよう心がけてください。踏み込み量はできるだけ一定にし、滑りが少ない走りをしてロックアップ機能を働かせるのが一番効果的です。