「スーパーチャージャーのしくみは?」

2001.03.21 クルマ生活Q&A エンジン

「スーパーチャージャーのしくみは?」

ターボチャージャーが排気を利用した過給であるのに対して、スーパーチャージャーの動力はなにからとられているのですか? また、ターボと比べて、性能の面での違いも教えてください。(SKさん)

お答えします。スーパーチャージャーの動力は、エンジンから直接、機械的にとられます。具体的には、クランクシャフトからギアあるいはベルトを経由して駆動されます。

ご存知の通り、ターボチャージャーもスーパーチャージャーも、空気をより多くシリンダーに送り込んで、燃焼を盛んにするための機構です。キャンプでたき火をするとき、ウチワであおぐと火勢が強くなりますね。ターボの場合は、「turbo-」の名のとおり、タービンを使って空気を送り込みます。ただ、ウチワにあたるタービンを回すのに排気の圧力を利用するため、低回転域では威力が発揮されにくいという欠点があります。排ガスの勢いが足りず、タービンがシッカリ回らないんですな。

一方、スーパーチャージャーはエンジンの力でダイレクトに動かすので(繭を2つ組み合わせたようなルーツ式、螺旋状にフィンが切られたリショルム式などがあります)、低中回転域から効率よくエアを充填できるメリットがあります。ただ、エンジンに負担がかかり、機械的な損失が発生するのが欠点です。燃焼を強くしてパワーを出すために、エンジンのパワーを使うという矛盾は、高回転になるほど顕著になり、ロスが大きくなります。そのため、かつてはレース用のクルマや、スポーツモデルに装着されましたが、いまでは、低中回転域での出力向上、つまり常用域での使い勝手を上げたいクルマに(ごくまれにですが)用いられます。

現在はターボチャージャー(およびその周辺技術)が進化して、比較的低回転域から滑らかに過給することが可能になったので、スーパーチャージャーの出番は少なくなりました。