「なぜディーゼルにDOHCが必要なのでしょうか?」

2001.03.29 クルマ生活Q&A エンジン

「なぜディーゼルにDOHCが必要なのでしょうか?」

最近登場したディーゼルエンジンでは、DOHC4バルブヘッドを持つものがありますが、高回転をあまり使用しないディーゼルエンジンに、どのような効果をもたらすのでしょうか。(新庄北高校最上校の生徒さん)

お答えします。たしかに最近、DOHC4バルブディーゼルエンジンのことをよく耳にするようになりました。しかしディーゼルの4バルブヘッドは、じつは戦車などで戦前から使われています。DOHCといっても、イコール高性能、高回転型エンジンというわけではありません。

自然発火のディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べ圧縮比が1.5倍程度あり、回転を上げると出力よりも機械損失部分が多くなります。また爆発したときの圧力が高いため部品の強度を上げなければならず、部品重量は必然的に重くなります。そのため高回転化はあまり意味がありません。回転を上げるにも不利と言えるでしょう。ではなぜDOHC4バルブが必要かというと、できるだけ空気を吸い込むことで出力を上げるためなのです。

4バルブヘッドなら燃料噴射ノズルを中央に置くことができます。そうすると燃料が空気と混ざりやすくなり、均一に燃えます。燃焼効率があがると、黒煙等の有害な物質が減少するという、もうひとつのメリットが生まれます。ディーゼルエンジンの4バルブ化は、高出力とともに排出ガス規制も考慮した技術ということができます。