「ターボの燃費はなぜ悪い」

2001.07.05 クルマ生活Q&A エンジン

「ターボの燃費はなぜ悪い」

私は、2年ほど前からSUBARUのターボ車に乗っています。けっこう低燃費かつハイパワーで満足しております。しかし一般的には、ターボ車は燃費が悪いと言われているようです。単純にターボの原理を考えると、吸気を強制的に行うことで少ない燃料で効率的にパワーを得ることができるような気がします。なのになぜターボ車は燃費が悪くなるのでしょうか。(SMさん)

お答えします。ガソリンターボ車の燃費が悪い理由に、エンジンの圧縮比が低くおさ えられている点があげられます。圧縮比はトルクとある程度まで比例しており、圧縮比が下がると爆発の圧力が低下し、よってトルクも低下します。特に低速域でのトルクが少なくなるため、スムーズな加速を得ようとするとどうしてもアクセルペダルの 踏み込み量が多くなり、結果として燃費が低下します。

ではなぜ圧縮比をあげられないかというと、ガソリンターボ車の場合、ノッキングを 起こしてしまうからです。本来、スパークプラグによる点火後に混合気が燃焼室全体 に燃え広がるのですが、圧縮比が高いと燃え広がる前に部分的に自然発火してしまいます。つまりノッキングを起こしてしまうのです。

ターボ車の場合、圧縮比を低く抑えても、ターボチャージャーから送りこまれた空気 は熱を持っているため、やはりノッキングを起こしやすいのです。特に回転が高いと きにノッキングを起こすと、ターボエンジンは破損するおそれがでてきます。そこで 燃焼室を冷却するために、必要以上の燃料を噴射してその気化熱によって冷却します 。これもまた燃費が悪くなる原因のひとつとなっています。