レトロカー消滅?「東京オートサロン」開幕

1999.01.08 自動車ニュース
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レトロカー消滅?「東京オートサロン」開幕(1/8)

チューニングカーやドレスアップカーのお祭り、「東京オートサロン99」が、1月8日から10日にかけて開催中だ。今回もVIPカー、ローライダー勢が目白押しだ。

「東京オートサロン」は、その前身である「エキサイティングカーショー」から数えて今回で17回目の開催となる。今年から会場が東京ビッグサイトから千葉の幕張メッセに変更となり、東京モーターショー並みの広大なスペースに過去最大の304社、767台のカスタムカーが所せましと集結している。

展示会場はジャンル別に大きく3つに分かれている。まず入り口付近には写真の「ヴェイルサイド」や「HKS」など「走り屋」系の有名ショップのブースと、「TRD」「ニスモ」といった自動車メーカー直系のカスタムカーのブースが集まっている。その次のブロックには国産ワゴンやミニバンなどのアメリカン風ローライダーが集結。そして一番奥には、セルシオやシーマといった高級車をワルっぽく改造した、いわゆる「VIPカー」が大集合して、ちょっとコワい雰囲気を醸し出していた。

今回の「東京オートサロン」には大まかに言って2つの傾向があるように感じた。ひとつは「VIPカー、ローライダーが依然躍進中」ということで、もうひとつは「ワルな雰囲気が減って、良くも悪くも市民化されてきた」ということである。そもそも、「三菱ランサーエボリューション?」や、「新型日産スカイラインGT-R」のお披露目が、「東京オートサロン」でなされているということ自体に、時代の変化を感じられる。

昨年あたりから人気の盛り上がっている「VIPカー」関係ではさすがにヤンキーなパワーが爆発しており、各ショップのコンパニオンのお姉さんたちも「おミズ度」が高く、過激なコスチュームでがんばっている。「ローライダー系」になると少し渋谷っぽいテイストが付加されるが、やはりお姉さんは元気だ。

ところが「走り屋チューニングカー」系のコーナーでは、今回からイッキに各自動車メーカーの直営カスタム部門が参入してきたこともあって、なんとなくクルマの改造度も、お姉さんの衣装の「やる気加減」もお上品なのだ。かつてのように鬼面人を驚かすような、とんでもない改造車が少ないのである。オートサロン自体のメジャー化とともに、長引く不況も影響しているのかもしれないが、ファンとしてはややさびしい感じがした。

出品車の中ではやはり「アルテッツァ」のカスタムカーが多かった。けれど、どこのクルマもまだ様子見といった感じである。ガイシャではゴルフ?はもちろん、早くも新型メルセデスSクラスやニュービートルのカスタムが何台か見られた。また用品その他のトレンドとして、鬼キャン車(フロントタイヤに極端なネガティブキャンバーをつけた車)の減少、革シートへの張り替えや玉虫色のボディ塗装の増加、かつての大口径型に代わり、タイコの小さい直管型と、メガホン型のマフラーが多数出展されるなどの新傾向が見られた。

「東京オートサロン99」は1月10日まで千葉の幕張メッセで開催中だ。開場時間は10時から18時。入場料は当日券で大人1800円、高校生以下1200円となっている。

それにしても昨年まではいろいろと見られた「レトロ顔」のカスタムカーが、今年はほとんどいなかったのも面白かった。個人的にはN360風のマスクをつけた「U-TECH」のホンダロゴなどは、デザインの完成度が高くて好ましいと思ったのだが。DTMふうの派手なエアロをまとった、名古屋の「AMS」によるプリウスもエグかった。(Web CG スヤマ)

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