乗って楽しい1999年型「シボレーコーベット」

1999.01.25 自動車ニュース
 
 
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乗って楽しい1999年型「シボレーコーベット」(1/25)

「ジアメリカンスポーツカー」を標榜する「シボレーコーベット」1999年モデルに試乗した。トラクションコントロールなどを備えた改良型だ。

1999年型「シボレーコーベット」の特徴は装備が豊富になったことだ。アクティブハンドリング、リアルタイムダンピング、新しいデザインのアルミホイール、そしてヘッドアップディスプレイの4点が新たに装備されている。価格は1998年型よりも約50万円高くなった。

アクティブハンドリングはトラクションコントロールとABSが連動するシステムで、室内のボタンで解除することもできる。極度なアンダーステアあるいはオーバーステアが出たときに、ドライバーのハンドル操作を支援するようになっている。念のために言い添えておくと、解除してもABSは作動する。

リアルタイムダンピングは、ダンパーの減衰力を3段階に変えることができるシステムだ。日本車に乗り慣れていると、特に珍しいシステムではない。 ヘッドアップディスプレイはウィンドシールドに速度計、回転計、水温計などの情報が映し出されるシステムで、ウィンドウの一部分だけに表面処理がされているのではなく、ウィンドシールド全体に特殊処理を施しているデルファイの製品を使っている点がユニークだ。

私は、350psの5.7リッターV型8気筒を搭載する「コーベット」を横浜でドライブしてみたが、好感のもてるクルマだった。まず感じるのはボディ剛性の高さで、ガタピシ感もなく、安心してステアリング操作をすることができる。ホイールをスピンさせて加速するという荒々しさは少し前からなくなったが、締まっていて、なおかつ柔軟さを感じさせる乗り心地を提供してくれる足回りはこのクルマの魅力といえる。

ただし、「Tour」「Sport」「Performance」と減衰力が切り換えられるというリアルタイムダンピングシステムの「Sport」モードを試してみたかぎりでは、縮み側だけの減衰力を上げているようで、突き上げ感が大きく、こもり音も多くなり、ハンドリングが改善されるほどのものではなかった。残念。

「コーベット」は年々洗練されて世界基準に近づいている感があるが、アメリカっぽさが残っていると感じたのは、オートマチックトランスミッションのキックダウンだ。私はアクセルをゆっくり踏み込みひとつ下のギアへのキックダウンを望んでいるのに、システムはさらに下のギアを選択するので回転計の針はレッドゾーンに入りそうになる。スロットルもトランスミッションも電子制御というのだから、もうすこし細かいセッティングをしてほしい。回転が跳ね上がるたびに燃料消費だって気になってしまう。

試乗会では思わぬボーナスもあった。スプリングとダンパーを硬めに仕上げた「コーベットZ51」というスペシャルモデルを試乗する機会を与えられたのだ。エンジンとトランスミッションは現在日本に導入されているモデルと変わっていないが、アクセルを踏みこんだ瞬間、「スタンダードモデルよりいい!」と感じた。適度に硬いスプリングとダンパーとのマッチングがよく、リアルタイムダンピングをもたないが、かえって好感がもてるほどなのだ。サスペンションの動きもスムーズでこもり音も少なく感じた。

「評判がよければ輸入販売を考えている」とは「コーベット」の輸入販売を行なっているヤナセの言葉だが、私は絶対にそうしたほうがいいと思う。

価格は残念ながら50万円も上がってしまったがそれでも500万円台だし、カッコだってなかなかのものがある。「シボレーコーベット」に問題があるとしたら、現在は年間200台しか輸入されていないことだ。「Z51」もさっそく輸入して、みんなにも「コーベット」に接することができる機会を増やしてほしいと思う。(報告=松本英雄)

 
 

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