ホンダ、いよいよ「S2000」を発売

1999.04.16 自動車ニュース
 
 
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ホンダ、いよいよ「S2000」を発売(4/16)

ホンダは、FRのオープンスポーツカー「S2000」を発売した。250psの2リッターDOHCエンジンを搭載し、排ガスもクリーンなのが特徴だ。

4月15日に発売となった「ホンダS2000」は、同社としては「S800」以来の本格FRスポーツカーだ。ボディはオープン2シーターで、約6秒で開閉する電動ソフトトップを備えている。インテリアではプッシュボタン式エンジンスターターを採用し、レーシーな雰囲気を高めている。エアコンには、腰下全体を暖める「オープンモード」を設定し、オープン走行時の快適性を高めたという。

エンジンは新開発の2リッター直DOHC4バルブVTEC。従来のVTECを進化させると共に、高回転化とフリクションの低減や、充填効率を向上させて高出力化を図った。この結果、最高出力は自然吸気ながらリッター125psに相当する250ps/8300rpm、最大トルクは22.2kgm/7500rpmを得ている。

トランスミッションは新開発の6速MT。クロスレシオに設定されており、超軽量フライホイールや、高剛性ドライブシャフトの採用により、「加速レスポンスを向上させ、一体感のある加速感も実現」したという。トランスミッションケースに十分な剛性を確保した上で、ケースにシフトニットに直結した「ダイレクトチェンジ機構」も採用。シフトタッチのダイレクト感を高めたとしている。

排ガス対策も画期的だ。触媒の急速な温度上昇を実現するためのマルチポート排気2次エアシステムや、メタルハニカム触媒の採用などによって、技術的に困難とされてきた、コールドスタート時からの効率的な排ガスのクリーン化を実現している。これらの技術によって「S2000」は2000年(平成12年)排ガス規制最初の適合車として認可されたのみならず、CO、HC、NOxともに同規制値を約50パーセント下回っているという。燃費は10・15モード走行で12.0km/リッターとなっている。

ボディ構造はモノコックだが「ハイXボーンフレーム」と呼ばれるフレームを与えることで、クローズドボディ同等以上の剛性と衝突安全性を実現したとしている。これはボディ中央部に位置するフロアトンネルをメインフレームの一部として活用し、これに前後のサイドメンバーを、同じ高さでX字型につないだものだ。この結果、前面フルラップ衝突55km/h、前面オフセット衝突64km/h、側面衝突50km/h、後面衝突50km/hでの安全性を確保したという。歩行者の障害軽減のため、ボンネットヒンジやワイパーピボットに衝撃軽減対策を施すなどの措置も行われている。

サスペンションは前後とも「インホイール型」とよばれるダブルウィッシュボーンを採用。横力に対応するアーム構造とした上で、コンパクト化と低重心化のために、アームの大半がホイール内に入るレイアウトを採用している。サスペンション全体を、ボディにリジッド結合したサブフレームにマウントするなどして、レスポンスと限界を向上させている。ダンパーはフローティングピストンタイプのシングルチューブ分離加圧式を採用。50対50の重量配分とあいまって、ロールレスポンスや路面の追従性、4輪の接地性、限界性能とスタビリティを高めているという。

ボディカラーは「シルバーストーンメタリック」「ベルリナブラック」「ニューフォーミュラレッド」「モンテカルロブルーパール」「インディイエローパール」「グランプリホワイト」の6色。内装は黒のファブリックが標準で、オプションで赤または黒の革内装も用意されている。気になる価格は338.0万円と発表された。

青山のホンダ東京本社で行われた発表会見で、吉野浩行社長は「S2000の魅力は、回せば回すほど良くなるエンジン、ボディのしっかり感、圧倒的なレスポンスの高さの3つに集約されます」とコメント。その完成度に自信のほどをうかがわせた。

海外のメディアからも絶賛され、一部からは「NSXよりもスポーティ」との声も聞かれるS2000。予約も殺到しているそうです。(Web CG スヤマ)

 
 

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