激戦だったパイオニア・カーサウンドコンテスト

1999.09.07 自動車ニュース
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激戦だったパイオニア・カーサウンドコンテスト(9/7)

先日は概要を紹介した「パイオニア・カーサウンドコンテスト」。今日はカーオーディオ評論家、石田功さんがコンテストの結果報告とともに、自身の耳で確かめた音の印象をリポートします。

まずは結果報告から。
各クラス1〜3位は
●デジデジクラス(デジアルアンプを用いる)
1.クリアサウンドイマイ/VWパサート・バリアント
2.センテックス西店/トヨタ・エスティマ・エミーナ
3.フジナガ電気商会/トヨタ・ウインダム

●デジアナクラス(アナログアンプを用いる)
1.サウンドラボ/BMW750iL
2.サウンドプレステージ/BMW320
3.ピットハウスコスギ/BMW Z3クーペ
という順位となった。

まずデジデジクラス。1位のVWパサート・バリアントは音のみずみずしさが印象的。世界に数台しかないというファツォーリのピアノのリアルさと艶っぽさは格別。1位にふさわしい仕上がりだ。昨年1位だったセンテックスは、審査基準の変更に泣かされた。というのも、今年からダッシュボード上の突起物が禁止となり、三菱の1インチトゥイーターが減点対象となった次第。純粋に音のみでいえば、正確で質感が高いホームオーディオを彷彿とさせるものだったのだが、スピーカーレイアウトが音に影響する部分が大きいだけに、減点覚悟で音をとるか、音を妥協しつつレギュレーションに合わせるか、来年の車作りが楽しみである。3位のウインダムは、これぞカロッツェリアXのお手本という感じ。個性、楽しさという部分では物足りなさを残すものの、自然できれいな音にチューニングされていた。

デジアナクラス1位のサウンドラボは、昨年に続く2連覇。昨年のシステムをベースにして、パワーアンプをラックスに変更するなどの改良を加えていたが、密度の高い音を聴かせてくれた。ただし、昨年は音を聴けばこの車以外考えられないぐらいダントツの1位だったのに対し、今年は各ショップのレベルが上がっているのか、飛び抜けているといった印象は薄かった。来年は車を変えて出場する予定だそうで、来年の車作りに今から期待したい。2位の320は真空管アンプらしい、あたたかく厚みのある音が印象的。3位のZ3クーペは狭い車内ながら空間の広がりを感じさせてくれた。こちらも入力段に真空管を使ったハイブリッドアンプである。やはり音に個性があるのはデジアナクラスのほうである。またデジアナクラスの1位から3位までがBMWという点にも注目したい。ボディ剛性の高さなどが音に影響しているのかもしれない。

先ほどもふれたが、各ショップのレベル差は年々狭まっているようだ。というのも、このコンテストに出場することでトップクラスの車の音を直接聴くことができ、中位〜下位のショップが大きくレベルアップを果たしているからだ。また、トップクラスのショップは翌年もトップを維持するためにいっそうレベルが上がっている。もし、あなたがカーオーディオのグレードアップを考えているなら、このコンテストに出場していることをショップ選びの一つの基準にしてもいいと思う。

さて、今回のコンテストでもっとも気になったアイテムが、サウンドラボのBMWに積まれていたラックスのパワーアンプ。今後、ハイファイ・カーオーディオファンの間で話題を呼びそうな素晴らしい出来である。とくに音の立ち上がりの速さと中低域の音の厚みは、これまでのカーオーディオアンプにはなかったもの。強力な電源回路のおかげといえよう。カー用としては大きく重いのがネックとなるが、それを差し引いても魅力あるアンプに変わりはない。高い音楽性を持つパワーアンプとして今後も注目していきたい。(報告:石田功)


<写真上から2番目>デジデジクラス優勝のクリアサウンドイマイの作品。複雑なピュアデジタルのシステムをうまく収めている。
<写真一番下>デジアナクラス優勝のサウンドラボの750iL。ドアではなくフットレスト周辺にミッドウーハーとトゥイーターをマウントしている。

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