子供から見た「NEW〜! StepWGN」

2000.04.06 自動車ニュース

子供から見た「NEW〜! StepWGN」(4/6)

■定石通りのモデルチェンジ

ユッスー・ンドゥールの歌とともに「子供といっしょにドコ行こー!」と、やんわり世のオトウサンを脅して、年平均9.4万台を売るヒット作となったホンダのミニバン、ステップワゴン。2001年4月5日に、東京都内のホテルでニューモデルが発表された。

「子供の視点からクルマを見つめるという新しい発想のもと」(プレスリリース)開発されたという謳い文句通り、お披露目会場では、ステージ上で子供たちが「ワーッ」と手を振ったり、すぐいなくなったり、吉野浩行本田技研工業取締役社長が壇上で話したり、開発者ほかが説明したり、その後、再び社長が同時にデビューした折りたたみ式電動アシスト自転車「ステップコンポ」に跨ったりした。
その間、会場の椅子が撤去され、フロアは遊び場となり、参加者が用意されたステップコンポで走りまわったりした。「ステップコンポにトライするための列ができていて、ワタシは乗れなかったけれど、楽しい発表会だった」と取材に赴いたwebCG記者は言う。

さて、ヒット作とかければ「キープコンセプト」と解くモデルチェンジの定石通り、ニューステップワゴンは、5ナンバーの3列シート8人乗り、左側スライドドアという形態はそのままに、ボディを拡大して室内を広げ、ストリームで初採用した2リッター「i-VTEC」ユニットを搭載。燃費向上、エミッション低減を図った。「子供を中心とした家族のバンザイ」をキーワードにした新型車が、従来通りの売れ行きを見せれば、ホンダもバンバンザイ!といったところだ。

■「遊・食・寝・積」

2代目ステップワゴンのボディサイズは、全長×全幅×全高=4670(+65)×1695×1845(+15)mm。ホイールベースは2805(+5)mm。カッコは、先代比。
ボディの拡大分はそのままキャビンに活かされ、室内長は70mm、室内高が15mm広くなった。またボディサイドを立てることにより、頭まわりに「+40mmのゆとりを確保した」という。フロアを先代より20mm、スライドドアのステップ地上高を45mm低くし「小さな子供でも一人で乗り降りできるように」もした。一部グレードに、挟み込み防止機構付き自動開閉スライドドアを採用したのも新しい。

2列目を後に向ける「対話モード」、2列目シートをテーブルにして前席を180度回す「レストランモード」、「3列フルフラットモード」、そしてサードシートを横に跳ね上げ、セカンドシートを前方に畳む「カーゴモード」と、「遊・食・寝・積」に対応した多彩なシートアレンジもジマンだ。2列目シート上の天井にエアコン吹き出し口を設け、「クラストップレベルの冷房性能を実現」、もはや小さな家……もとい! ワンルームマンションである。


■モノエンジン、モノAT

パワーソースは、2リッターツインカムユニット1種類。低速/高速カムを切り替えるVTECに加え、吸気側バルブのタイミングを負荷に合わせて連続的に変化させるVTC(Variable Timing Control)および可変吸気システムを搭載した。最高出力160ps/6500rpm、最大トルク19.5kgm/4000rpmと、初代の135psと18.8kgmからアウトプットを増大、しかも「10・15モード」の燃費は、11.4km/リッターから13.2km/リッターに向上した。

組み合わされるトランスミッションは、4段ATのみ。シフターが、コラム式から、インストゥルメントパネルに設置されるインパネシフトに変更された。
駆動方式は、FF、4WDの2種類が用意される。

価格は、185.8から254.8万円。

今回、下肢が不自由な方のための介護車「ステップワゴン アルマス」もモデルチェンジを受けた。セカンドシートを90度回転させてスライドドアから車外に出し、低い位置まで電動で動かす「サイドリフトアップシート車」ほか、同様に助手席を昇降する「助手席リフトアップシート車」を新たにラインアップした。
価格はどちらも同じ、231.6から302.6万円。

また、かつてのコンパクトカー「シティ」用の小型バイク「モトコンポ」を彷彿とさせる「ステップコンポ」が新発売された。
電動アシスト自転車「ラクーン」の進化型で、アルミダイキャスト・モノコックフレームを採用したことにより、ラクーンより2kg軽い17.8kgのウェイトを実現。フレームを2つ折りできるほか、前後に分割して、ステップワゴンのカーゴスペースに収納できる。
家庭用100V電源を使った2.5時間の充電で、坂道など必要なときのみモーターが補助する「ECO」モードを用いると、約30kmにわたりアシストを受けて走ることができるという。車両本体価格10.9万円。専用充電器が1.0万円。

(webCGアオキ/写真=わたなべ)

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