F1イギリスGPプレビュー

2000.04.21 自動車ニュース
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F1イギリスGPプレビュー(4/21)

21日より、F1第4戦イギリスGPが、シルバーストーンサーキットにて開催される。

例年7月上旬に開催されていたイギリスGP、今年はイースター(復活祭)の日曜日に決勝が行われることとなった。そこで注目されるのが天候である。この時期の英国中部はにわか雨が多く、ウェットレースになる可能性が非常に高い。不安定な天候がもたらす予想外のレース展開が見所のひとつとなるだろう。

シルバーストーンサーキットは、1950年にF1世界選手権の記念すべき第1戦目が行われたコース。飛行場と併設される同サーキットはフラットな路面と中高速ストレート/コーナーが特徴で、平均時速は200キロを超える。

ブリヂストンモータースポーツの市川良彦テクニカルマネージャーは、「シルバーストーンは、今季GPが開催された3サーキットよりもタイヤに厳しく、ドライの場合、大きなグリップダウンが早い段階で発生するだろう」とコメント。中高速コースのため、タイヤの回転速度が速く、負荷も大きくなるからだ。ブリヂストンは、ドライ用にソフトとミディアム、新トレッドパターンを採用したウェット用はハードとソフト、合計2400本以上のタイヤを用意しているという。

前戦サンマリノGP以降物議をかもしていた新ルールが施行されるのもポイントとなる。統括する国際自動車連盟(FIA)は、エンジンのマネージメントソフトウェアの機能を大幅に制限し、トラクションコントロール機能の排除を徹底させる。しかし、当初禁止されるはずだったピットロードのスピードリミッターは、危険性を理由に禁止は撤回されている。

ドライバーズチャンピオンシップでは、現在30点を獲得し独走状態にあるミハエル・シューマッハに注目が集まるのは言うまでもないだろう。「レインマスター」のシューマッハは、悪天候下での自身の技量を生かして今シーズン4連勝を飾りたいところかもしれない。いっぽう、チームメイトのルーベンス・バリチェロにも期待がかかる。バリチェロは、以前ジョーダンとスチュワートでそれぞれ一度ずつポールポジションを獲得しているが、そのいずれもがウエットでの予選でのこと。侮れない存在である。

シーズン3戦目にしてようやく初得点(10点)を獲得したマクラーレンメルセデス。ここシルバーストーンでは沢山のテストをこなしているだけあって、データ量も充分といっていい。この辺でミカ・ハッキネン/デイビッド・クルサードが今季初優勝をあげないと、今シーズンは「シューマッハ独走」のまま早々に決着がつきかねない状態になりそうだ。

地元イギリス系チームは、「故郷に錦を飾る」べくレースにのぞんでくる。マクラーレンを筆頭に、新人ジェンソン・バトンの活躍めざましいウィリアムズBMW、ユニオンジャックを背負って参戦のジャガーレーシング、GP150戦目をむかえるジョーダン無限ホンダなど、いつもより気合の入ったレースをしてくるだろう。

BARにエンジンを供給するホンダは、序盤3戦の結果を踏まえて、「RA000E」エンジンの改良型を投入してくる。ホンダF1プロジェクトリーダーである本田技術研究所・保坂武文マネージングディレクターは、「予定していた序盤の目的は達成された」とコメント。3戦して6点獲得、チャンピオンシップ6位という成績を前向きに評価している。とはいえ、現状のポジションに満足しているわけではなく、「フェラーリやマクラーレンといったトップチームとのギャップは依然として大きく、これを少しでも埋めていくことが今後の重要課題といえる」と、さらなる開発を続けることを示した。

F1第4戦イギリスGP、決勝の模様は4月23日(日)の23時55分からフジテレビ系で放映される。

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