GT-R、インプレッサらが激突「スーパー耐久レース」

2000.04.27 自動車ニュース
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GT-R、インプレッサらが激突「スーパー耐久レース」(4/27)

4月23日、「スーパー耐久シリーズ」第2戦が宮城県・仙台ハイランドレースウェイで開催された。悪天候にもかかわらず、3万人近い熱心なファンがサーキットに集まった。

■「スーパー耐久シリーズ」とは
「スーパー耐久シリーズ」とは、市販車ベースのマシンで全国を転戦するレースシリーズ。今年は3月19日の開幕戦から10月29日の最終戦まで、全8戦が予定されている。マシンの改造範囲が狭いので、参加が比較的容易なのが特徴。耐久シリーズという性格上、200マイル(320キロ)から24時間レースまで、様々なレース形態がある。

■マシン
マシンは、排気量や車両の改造範囲によって5つのクラスに区分されている。最上位クラス「クラス1」は、排気量3501cc以上。事実上、今年はスカイラインGT-Rのワンメイク状態である。

「クラス2」は、排気量が2501〜3500cc。三菱ランサーやスバルインプレッサなど、WRCベース車両のクラスである。「クラス3」は1601〜2500ccで、マツダRX-7やホンダプレリュード、同インテグラがしのぎを削っている。「クラス4」は1600cc以下で、ホンダシビックと日産パルサーのクラスである。

さらに昨年から登場した「Nプラス」というクラスは、1601〜2000ccのNA(自然吸気)マシンに限定されたカテゴリー。エンジンや足まわりなどの改造範囲が広いのが特徴で、トヨタアルテッツァとインテグラが主流となっている。

■レースは「5ZIGENファルケンGTR」が優勝
第2戦「ハイランドスーパー耐久レース大会」は、1周4.063キロのコースを80周して行われた。雨はスタート前に止んでおりコンディションはドライ。ポールポジションからスタートした「5ZIGENファルケンGTR」の竹内浩典/田中哲也組が他のGT-R勢を引き離し独走、優勝を飾った。2位には開幕戦ウィナーの「ダイシン・アドバンGTR」大八木信行/青木孝行組、3位には「トトムFUJITSUBO・GTR」砂子智彦/山田英二組が入った。

優勝した5ZIGENファルケンGTRは、開幕戦で周回遅れと絡んでリタイアをきっしていた。「今回も途中、前回と同じクルマがスピンをして危うく巻き込まれるところでした」、とレースを終えた竹内選手は苦笑していた。

クラス2は、残り5周のホームストレートでトップに立った「VALDIランサーEVO VI」小幡栄/中村啓組が、スポット参戦ながら優勝。中村選手は、「これで次のレースがあるかもしれません」と笑いながらのコメントを残した。以下クラス3は、「BPビスコガンマRX-7」三好正己/村松康生組、クラス4は「BPビスコベータアンクルシビック」山内伸弥/浅見武組、Nプラスでは「RSRアルテッツァ」織戸学/飯田章組が優勝した。

■国内初「アルファ156」のレースカーが登場
出場マシン中もっとも注目を集めたのが、国内レース初登場となる「アルファロメオ156」だ。アルファロメオの輸入元であるフィアットオートジャパンと、全日本GT選手権でフェラーリF355を走らせるイエローマジックがジョイント。ベテランの鈴木利男を開発&エースドライバーとして迎え、福岡出身の道崎孝則とペアを組んでの参戦である。シェイクダウンがレースの5日前、しかも車両の改造もほとんど出来ていない「素」のまま。「全然何もやってないよ」と鈴木選手も笑うほどノーマル状態でレースにのぞんだ。したがってペースはシビックよりも遅かったが、次戦の鈴鹿までには本格的なレースマシンに仕上げる予定だという。今レースの結果はフロントアームのトラブルで26周リタイアとなっている。

■「156」のデザイナーは大学講師
その「アルファ156」のエアロパーツをデザインしたのが、山形市にある東北芸工大学生産デザイン学科の選任講師である上原勲さんだ。デザイナー集団である「GKダイナミックス」に在籍していた彼は、ヤマハのオートバイのデザインも手がけていた、その道のプロである。

「156自体が素晴らしい造形ですから、より美しくみせるようなデザインにしました」と語る上原さんは、FRP製のフロントアンダーカウルとサイドスカート、そしてカーボン製リアウィングのデザインを手がけたという。

スーパー耐久のエアロパーツは市販パーツの装着が義務付けられている。上原さんのパーツも市販される予定だという。


「スーパー耐久シリーズ」第3戦「鈴鹿200マイル」は5月14日、三重県鈴・鈴鹿サーキットにて行われる。 チケットは前売り観戦券で大人4000円。鈴鹿サーキット公式サイトでも購入可能だ。

リポート=皆越和也
写真=須藤 章一

「鈴鹿サーキット」公式サイト:
http://www.suzukacircuit.co.jp/

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