使ってみました、「iモードカーナビ」

2000.05.25 自動車ニュース
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使ってみました、「iモードカーナビ」(5/25)

4月上旬より本格稼働の始まったiモードカーナビ。実際の内容と使い勝手はいかがなものか、カーナビ評論家の岡本伸史氏に実際に試してもらった。

 iモードカーナビに現時点で対応するカーナビはパナソニックDV2520のみ、iモード携帯電話もP502i(これもパナソニック製だ)しかないというのが現状。こうした限定された条件のなかでは、普及するまで時間がかかるのはやむをえない。しかし、実際に使ってみるとかなり便利である。積極的に使うかどうかは別にして、充分使えるだけのコンテンツ内容と情報量といえる。

今回レポートするにあたり、使用したハードウェアはもちろんパナソニックのDV2520とP502iの組み合わせ。さらにモバイルコミュニケーションユニットCY-CM200D(3万9800円)が別途必要になる。この春他社から発表された新型カーナビもiモードカーナビ対応を謳っているものもあるが、今後は携帯電話ともにもっと対応商品がふえていくはずだ。

現在、iモードカーナビとしての機能を活用できるサイトは2つ。ひとつはモバイルタウンページで、こちらは文字通り、ジャンルや名前から電話番号、住所を特定するサイトだ。カーナビとのリンクで地図上にピンポイントで場所を検索することができる。ただし、ショップ等の詳しいデータはないので、特徴や営業時間等は電話をかけて確認する必要がある。iモードでの別料金は発生しないが、カーナビとリンクさせるという部分での使い勝手は決していいとはいえない。

もうひとつが「iMapFan」と呼ばれるシステム。パイオニア製カーナビの地図ソフトを作っているインクリメントP(株)と三井物産(株)が構築したシステムだ。お店など7万3000件の詳細情報の検索「スポット情報」、位置情報付きメール「ここです!メール」の送受信ができ、情報は逐次更新、追加されていく。「スポット情報」のおおまかな情報の受信だけなら無料。ただし、カーナビ上にピンポイントで位置情報を示すことや「ここです!メール」を送信するには月300円の料金が必要だ。

iモードカーナビの手順は、DV2520にCY-CM200Dを介してP502iを接続するだけ。接続中のP502iは単なる通信機でしかなく、操作はリモコンを使ってカーナビのメニュー画面で行なうことになる。この状態でハンズフリーフォンにならないのは残念だ。後継機のDV3300でiモードナビ対応モバイルコミュニケーションユニットが発売される際は、ハンズフリーフォンとしての使用もできるようになるというので期待したい。

メニューの使い勝手は項目そのものはわかりやすいが、カーソルの移動がけっこうまどろっこしい。iモードそのもののメニューとカーナビのシステムをリンクさせているために、移動スピードが遅いのである。階層もけっこう深いところまであり、iモードがメニューを呼び出すたびに課金されていくので、ちょっと料金が心配になってしまう。もっともひとつのスポットを探し当てるのにかかる料金は、20円〜30円くらいなので、あまり神経質になる必要はないのだが。

実際に使ってみた印象だが、確かにデータが最新のものであるとか、お店そのものの特徴、詳細データ(おすすめメニューとかお買い得情報)といったものを入手できるというメリットは高い。DVDナビがいくら豊富なデータを誇っても、それは「最新データ」というわけではないので、そういう部分での補完的な使い方をするにはこれ以上のものはない。今後コンテンツが増え、さらに情報誌と直接リンクするようなサイトが増えていけば、ユーザーにとっても便利なものになるだろう。闇雲に検索エンジンとして使うのではなく、欲しい情報が何かを決めてから使うのであれば、かなり使えるシステムではある。

また、何台かの車で出かけたり、途中で合流する人がいる場合など、待ち合わせ場所などをメールで送ることのできる「ここです!メール」はかなり使える。iモード上では簡易地図が、iモード対応カーナビ上ならピンポイントで場所を示すことができるからだ。

機能的にはけっこう便利なものが用意されている。今後、どういうときに使えばいいか、どう使えば便利なのかといったことを啓蒙していけば、iモード加入者数のかなりの割合の人が使うようになるかも知れない。あとは、各メーカーができるだけ早く、ハンズフリーで使えるiモード用通信ユニットを廉価で提供することだけだろう。

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